3年ぶりに『ムラサキツバメ』が越冬に来てくれました。
昨年12月に庭で飛んでいるのを見ていたので、来ているなとは思って居たのですが、ちょっと体調が悪くて庭には出ず。新型コロナのことがあるので、無理はぜず自重してました。
今の世の中、風邪を引いてもコロナでは無いかとビビります。怖いですよね。
1月になり、やっと裏庭に出てみたところ、越冬しているのを発見。二つのグループがあり、Aグループは7~10頭。Bグループは18~20頭とかなり沢山居ます。
この蝶は三密が大好き!折り重なって眠っています。昼、天気がよくて暖かくなると起き上がり周りを飛んだりしています。
まずは裏庭の葉蘭の写真。この中の中央付近に50センチほど離れて二つのグループがいます。

まず、多い方のBグループ。
葉蘭の葉の下に居るので見つけにくい。
暗いので写真にはとても撮りづらい。

暗くて見にくいので、翌日鏡を出して太陽を反射させて明るくして撮ってみた。
左手に鏡、右手にカメラ。なかなかうまく撮れない。
ざっと数えてみると18~20頭はいます。重なっているので正確には解りません。

昆虫綱・チョウ目(鱗翅目)・アゲハチョウ上科・シジミチョウ科・ミドリシジミ亜科・ムラサキシジミ族・ムラサキシジミ属・ムラサキツバメ
学名:Narathura bazalus 日本産亜種 N.b.turbata
英名:powdered oakblue
和名:ムラサキツバメ
ムラサキツバメ と ムラサキシジミ はとてもよく似ています。
僅かな違いは羽の後ろに小さな尾状突起があるのがムラサキツバメ、無いのがムラサキシジミ。羽の先がやや丸みのあるのがムラサキツバメ。尖っているのがムラサキシジミ。
東南アジアからヒマラヤ東部・中国南部、日本にかけて生息。南方系の小さい蝶。以前は九州や四国に生息していましたが、今では関東南岸以西に生息域を広げています。
冬には集団で草むらの葉陰や葉裏で越冬するのが特徴。
続いて、Aグループの写真。

こちらは少し少なく、およそ10頭。
こちらも翌日、鏡を持って行ってみました。鏡で照らされて、みんな起きてしまいました。
上の写真、羽を開いているのはメス。この蝶は珍しくメスの方が綺麗。
下はオス。集団から出てきて日光浴をしています。サルスベリの木に止まっています。

初蝶は眠るムラサキツバメかな 照れまん
このメスはかなりくたびれていますが、かろうじて尾状突起が残っているので、ムラサキツバメと解ります。
今までの写真は ニコンD90。
これからの写真は ニコンD5100。
まずは、Aグループ。

次も鏡で照らして撮っています。前日より少し増えています。

越冬のムラサキツバメ重なりて 照れまん

昔撮った写真を一枚
これは、メス です。
紫が美しい!
もう一度 Bグループ。
曇りなので、画用紙をレフ板代わりにして撮ってみましたが、少しは明るくなりましたがやはり暗いです。
下は日が射した時に鏡で照らしています。

左手に鏡を持っていると、光の角度が難しいし、カメラの望遠が使えない。いちいち望遠を伸ばしてピントを合わせてみて、それから鏡を持って撮る。一眼は重いので、ピントはぶれぶれになり難しい。そこが面白い!
蝶の方も鏡で照らされるので「なんだなんだ」と起き上がってきます。「何かおかしいぞ!」と思うのでしょうね。なので、すぐに鏡をそらします。
さてさて、俳句では冬の季語に「冬の蝶」があり、傍題に「凍蝶」(いてちょう)・「蝶凍つる」(ちょういつる)・「越年蝶」・「冬蝶」などがあります。
被害妄想者そこらを散歩冬の蝶 山口青邨
凍蝶に指ふるるまでちかづきぬ 橋本多佳子
昔撮った写真でメスとオスを一枚づつ。
最初はパナソニックのコンデジ。
「冬の蝶」というと、どことなく死にそうな儚げなかわいそうな趣があります。紋白蝶や黄蝶などを真冬に見かけることがあります。こういう蝶が冬の蝶なのでしょうが、ムラサキツバメはこれらの冬の蝶とは少し意味合いが違うかも知れません。しかし、れっきとした冬の蝶です。ムラサキツバメには冬を生き抜く知恵と強さがあるようです。
冬の蝶いづこもくらき夜明けにて 飯田龍太
五千人死亡のニュース蝶凍つる 照れまん
次はカシオのコンデジ。
密集密接密着冬の蝶 照れまん
そんなこんなで、2021年最初の記事で、「冬の蝶」、「2021年1月、越冬ムラサキツバメ発見」を載せて見ました。
都会にいると、冬に蝶を見ることは、なかなか無いかも知れません。ここはすごい田舎なので、色んな動物がいるのでありがたいし嬉しいですね。
今回は、我が家の庭に来てくれるとても可愛い蝶を載せて見ました。
以前、沢山ムラサキツバメを載せましたが、その中の一つ、
2014年「越冬ムラサキツバメ」 ← お暇でしたらご覧下さい。
三密の越冬楽し蜆蝶 照れまん
どうしても、コロナ禍から離れられません。
皆様、どうぞコロナにはお気を付け下さい。では・・・・。