信長がビールを飲んだ?キムタクじゃん! 照れまん
1987年・昭和62年3月17日。アサヒが突然「アサヒスーパードライ」を新発売、と言うところまで前回書きました。
スーパードライが社会現象を巻き起こすほどの爆発的なメガヒットした事により『ドライ戦争』が勃発します。
“SUPER DRY” ”スーパードライ” はアサヒの登録商標なのですが,日本では DRY が一つのジャンルになっていきました。
では、この「DRY」ビールとはいったい何なのか?それまでの他のビールとどう違うのか?その辺りを探ってみたいと思います。
買初のビール自販機よりごとん 奈良文夫
先ずビールの定義ですが、西暦1516年にドイツで「ビール純粋令」が出されたと 『ビール・その1』 で書きました。
ビールは「水・麦芽・ホップ」以外のものを使ってはならない、と言うものです。これはあくまで古いドイツの法律。しかし、ドイツでは今も生きているようですが、現在はどこの国でもビールの中にハーブ・スパイス・フルーツ・スターチなど色んなものが入っています。それで、1987年より非関税障壁として、輸出入に関してはある程度緩くなっているようです。
現代の日本の法律では、時代と共にすこしづつ変るのですが、ドライビールの出来る前の1980年・昭和55年にに施行された「ビールの表示に関する公正競争規約」のビールの定義を読んでみます。
【1麦芽・ホップ・水を原料として発酵させたもの。アルコール度数が20度未満のもの。 2 麦芽・ホップ・水 および 麦その他政令で定める物品を原料としたもの】
とあります。主原料「水・麦芽・ホップ」は同じですが、その他政令で定める物品は使用しても良いと書いてあります。それを調べてみると、副原料として、麦・米・トウモロコシ・澱粉(デンプン)は使用出来るようです。ただし、麦芽67%以上使用するものをビールと表示出来ると書かれていますので、麦芽の重さを100としたとき、副原料が33を越えてはならないという事。
(但し、現在は副原料の種類がものすごく増えています。そのことは又次の回にでも書ければと思っています。)
これまでは、麦芽の多いほど本物のビールで美味しいと思われていました。ところが、アサヒは逆転の発想。麦芽を規定のギリギリの70%まで減らし、米とトウモロコシの澱粉を30%ほど使用したようです。澱粉はコーンスターチなどのスターチと呼ばれるものです。
stach スターチ ①澱粉 でんぷん ②洗濯用糊 のり。
ここでもう一つ重要なポイントはイースト菌です。イースト菌と言えばパンを作るときに用いるものと言うイメージが強いですよね。それです、そのイースト菌です。イースト菌は発酵させる時に用いられる微生物。
実はパンとビールは兄弟のようなものなのです。大昔はパンからビールが造られたこともあるようです。パンを水に浸けて暫く置いておくと、イースト菌の活動により発酵。二酸化炭素とアルコールに分解されます。その時、炭酸ガスは上にぷくぷくと出て行きますが、アルコールは甕や瓶の底に溜まります。それで、昔は麦わら(ストロー)を差し込み、チュルチュルと下に溜まったアルコール部分を飲んでいた、と言う記述や絵が残っているようです。
ビール泡消ゆ有事法論じゐて 塩川雄三
yeast イースト・イースト菌、 酵母・こうぼ
イースト :真核生物・菌界・子嚢菌門・サッカロミケス目・サッカロミケス属(サッカロミュケス又はサッカロマイセス又はサカロウマイシーズとも呼ばれる)他には、カンジダ属など、ありがたくないものもあります。
イースト は発酵をさせる源であるということから、母なるものというので、日本では 「酵母」と翻訳されました。イースト菌・酵母菌は真核生物。5~10μm。乳酸菌や大腸菌は核を持ちませんが、これは核を持っている微生物なので真核生物。酸素のないところで、糖をアルコールに分解する「発酵」を行ないます。酵母には色んな種類が多数あり、その総称が イースト・酵母 のようです。
Saccharomyces サッカロミケス属の中に多くのビール酵母があり、Saccaromyces cerevisiae エール株 と Saccharomyces pastorianusラガー株 などがあるようです。このエール株とラガー株は異なる性質を持ち、上面発酵と下面発酵とに別々の用いられ方をしています。
Wikipedia には サッカロミケス属 は21種類書かれています。21種類の中の一つ一つに沢山の種類・株があるようです。何種類の株が発見されているのか書かれていませんが、かなり膨大な数が発見されているのではないかと思われます。(あるサイトには数万種類と書かれたものもあります)
アサヒは数百種類のイースト菌の中から「318号酵母」という、ずば抜けて高い発酵能力を持った酵母を見つけ出し使用しています。この酵母は糖をアルコールに変える酵素を沢山持っているそうです。麦芽に米とトウモロコシのスターチをどのくらい混ぜればいいのか。又、米のスターチとコーンスターチの比率もどれくらいがいいのか、その割合は何度も何度も実験を重ねて、最高の比率を導き出したと思われます。恐らく,それらは マル秘 だったのではないでしょうか。318号酵母の良さを最大限生かすために副原料としてのスターチが使われたと思われます。
高い発酵能力により、深みが増し上品で洗練された味わいを醸し出す香味特性とを併せ持った類い希なビールが誕生。アルコール度数も4.5%から5.0%へと上がっています。深みがありコクがあるのに雑味のないクリアな味わいのビールになったようです。
アサヒは1927年にビール酵母の製剤化に成功、と書かれていますので、長年にわたる酵母の研究の結果、バイオテクノロジーや遺伝子工学を駆使し、1985年「新アサヒ生ビール(コクキレビール)」を発売しています。一歩づつ着々とDRYの研究開発が進んでいたようです。それで1987年、遂にスーパードライの新発売に漕ぎ着けました。
ビール苦く葡萄酒渋し薔薇の花 正岡子規
戦後、日本人の食生活が大いに変ってきました。
脂っこいものが多くなり、糖分・塩分が増えました。焼き肉・ステーキ・豚カツ・ハンバーグ・天麩羅・焼き飯・酢豚・ラーメン・カレーなど。1960年代から、たった20年で脂質の摂取量は二倍に増えています。砂糖を使った料理も日本料理には沢山あります。すき焼き・ウナギの蒲焼き・肉じゃが・ちらし寿司・稲荷寿司、酢の物。それから食後の甘いケーキもあります。
それに流通が発達するとナマ物も沢山食べるようになりました。刺身・にぎり寿司など大変人気があります。そのような洋食や和食やナマ物を食べた時、食事中にスーパードライを飲むと口の中がさっぱりして、リフレッシュするようです。苦味と甘さが抑えられているのにも関わらず、コクがあって爽快感があるので、口の中がリセットされ、次の一口が又美味しく感じられるそうです。元々ビールにはホップが入っているのでそういう感じはあるのですが、なおさら強く感じられたのでしょうか?
そう言われれば、そうなんだと何となく解るような気がして、爆発的にヒットした理由も頷けます。
成る程なあと感心してしまいます。面白いですね(☆∪☆)!
ネーミングもコマーシャルもデザインも味も、当時としては何もかもがぶっ飛んでいました。時代背景も、アゲアゲのバブル絶頂時代。丁度良かったですよね。バブルが崩壊する前でしたから・・・。そういうことも含めて、社会現象を起こすほど売れることになったのでしょう。1987年のヒット商品番付の東の横綱に「アサヒスーパードライ」が選ばれています。
新製品の初年度売り上げ最高記録は、それまでサントリーの「モルツ」の200万ケースでしたが、それを大幅に上回る1350万ケースというとんでもないオバケ記録を打ち立てています。
(スーパードライは元々年間100万ケースを目標としていたので、一番驚いたのはアサヒだったかもしれませんねwww)
他社としてはびっくり仰天したでしょうね。これはヤバイと思ったはずです。それで、“DRY 戦争”が勃発することになります。
翌年、他社も次々とDRYビールを投入します。1988年2月22日キリンは「キリンドライ」を発売。サントリーはその翌日2月23日「サントリードライ」を発売。サッポロはその三日後の2月26日「サッポロドライ」を発売。
なんか、すごいですよね。たった五日の間に三社がドライビールの新製品を次々に新発売しています。スーパードライ発売から、丁度1年後の事です。それほど、スーパードライはインパクトがあったと言うことでしょう。研究開発には時間が掛かるでしょうから、たまたま重なったと言うことでしょうけど・・・。それだけ、開発を急いだという事でしょうね!!
1989年には酒類販売免許が緩和され、大型ディスカウント店でビールを売ることが出来るようになります。そうすると、若者は車で郊外の大型店に買い物に行き、ビールなどは箱買いするようになってきて、ますますビールの売り上げは伸びます。
箱買いのドライビールと干柿と 照れまん
アサヒはコマーシャルで「この味が、ビールを変えた。」と言うように、先発の強みと独創的開発の信頼性は増し、圧倒的に売れます。他社はどうしても二番煎じや真似をしたというイメージがつきまといますので企業イメージは良くなりません。DRYを売ればそれまで売っていた商品の販売が落ちることにも成りかねません。それは、ちと不味いしマイナスです。ドライビール発売では、どの会社の商品も、良く売れたのですが、やっぱりスーパードライが圧倒的で、全体の3分の2はアサヒでした。しかし、このままでは他社も終われません。
スーパードライが麦芽を少し減らして美味しい麦酒を造りました。このことが次なる戦いへと発展します。
個性的な商品開発や新しいものへのチャレンジなど、とても面白い動きが出てきます。スーパードライが麦芽70%で美味しい麦酒が出来るのならば、もっと麦芽を減らしても美味しい麦酒が出来るのではないかと考えてもおかしくはないですよね。面白いことに麦芽67%以上はビールですがそれ以下は発泡酒と言うことになります。発泡酒はビール税が、かなり安くなります。これは消費者にとっては嬉しいことだと考えられます。麦芽を少なくしたビールの新商品の開発が急進します。
1994年、遂にサントリーが新商品「ホップス」という発泡酒を新発売。麦芽が65%以下なのでビールとは呼べず、当時はまだ発泡酒という言い方が浸透していなかったので「ホップス」としか呼ぶことが出来ませんでした。当時ビール350㎖缶が220円なのに対し、HOP’S は希望小売価格が180円です。味はライトで軽いので飲みやすいという事でヒット商品になります。
ここから次は発泡酒戦争が始まります。
1995年にサッポロが麦芽25%未満の発泡酒「ドラフティー」を新発売します。発泡酒は麦芽が25%未満になるともう一段ガクンと税金が安くなります。それで、350㎖缶で希望小売価格160円です。
1996年にはサントリーも25%未満の「スーパーホップス」を145円で新発売。劇的に安くなりました。
キリンも1998年発泡酒初参入で「麒麟淡麗」を発売しています。発泡酒ですが大麦も使われている為味が良く、淡麗は驚くほどよく売れました。その後、派生品が多数作られます。
どの会社も次々に新商品や派生商品を開発・発売しています。
【1996年大蔵省は麦芽“50%以上67%未満の酒税をビールと同等としました。政治家と役人は税金が減ることに異常に反応し、すぐに麦芽量を67%から50%に落とし、税金を増やすことにしています】
1996年6月、スーパードライ発売から丁度10年。ビールの銘柄別月間売り上げで長い間首位を走っていたキリンラガーを抜いて1位になっています。1997年には銘柄別の年間首位にスーパードライがなっています。
2001年、スーパードライ発売から14年、遂にビール類の全体の売り上げで首位を走っていたキリンを抜き1位になります。
王者キリンを抜きアサヒが日本一のビール会社になっています。これはまさしく大ニュース。業界3位でシェア10%を切って4位に転落しそうなアサヒとは思えない大躍進。48年ぶりに首位奪還という日本の十大ニュースになりそうな記事ですよね。
ビールないビールがない信じられない 関根誠子
ビールの税率を書いてみますと、2001年ビールは最高税率48,8%ととても高く、約半分は税金を飲んでいるような感じになります。令和2年・2020年の麦酒税を見てみると 酒税+消費税=47,5%です。やはり、かなりお高いですね。
2010年頃の1リットルあたりのビールの税金の金額を書いてみると、
〇麦芽50%以上 ビール、税金220円。
〇麦芽25~50%未満 発泡酒① 178円12銭5厘。
〇麦芽1~25%未満、 発泡酒② 134円25銭。
〇麦芽0%は 第3のビール 80円。これはリキュール類になりますが、マスコミでは便宜上「第三のビール」と呼んでいます。
ちょっと解りにくいかも知れませんので、350㎖缶に換算して書いてみます。
350㎖缶 ビール・税77円。麦芽25~50%未満発泡酒・62円。麦芽1~25%未満発泡酒・47円。麦芽0%第3のビール・28円。第4のビール・28円。
ちなみに、日本のビール税はドイツの17倍、アメリカの9倍だそうです。エーッ、ウソーホント・・・!!ってな感じです。
第3のビールとしては2004年サッポロが発売した、麦芽以外の原料で造った「ドラフトワン」が最初。これはエンドウ蛋白(タンパク)が使われています。
サントリーは「麦風」(ばくふう)を出します。これは麦焼酎が使われているようなのでリキュール類ですが、第3のビールと言うことになるようです。2007年には「金麦」を発売し大ヒット。沢山の派生品が生れています。
2005年キリンは「のどごし〈生〉」大豆蛋白を使用。アサヒは「アサヒ新生」これは大豆ペプチド他が使われています。これら第3のビールが次々に新発売されます。
この頃、350㎖缶6本入りセットで598円という一本100円を切るビールも登場しています。コーラやジュース・水より安いんですよ。信じられますか?ものすごい企業努力です。
ーー我々庶民としては、ビール会社に「天晴れ!!」を差し上げたい (☆∪◎)!ーー
この他、リキュールや焼酎などを使った新しい『第4のビール』も誕生しています。第4のビールの酒税は第3のビールと同じ350㎖缶28円と安いです。第4のビールは発泡酒にスピリッツ(蒸留酒)をブレンド・加えたビール風アルコール飲料です。
サントリー「スーパーブルー」、キリン「良質素材」、アサヒ「極旨」,サッポロ「W-DRY」、そして、サントリー「金麦」などが第4のビール。現在は多数発売されており、外国・近隣の国からも安いビール風味のアルコール飲料が輸入されています。
グラス磨くビールの泡のためだけに 肖子
発泡酒や第三のビールが売れ始めると、本家のビールの売り上げが右肩下がりで落ちてきます。1994年をピークに、ビールの販売量が少しづつ下がり始めます。ワインブームが起こったり、焼酎が流行ったり、ハイボールがトレンドになったり、多様化も進みます。
やはり発泡酒や第3のビールはかなり値段が安いので、節約思考や家計防衛の為、そちらに流れるのは当然かも知れません。
初めは発泡酒が伸びますが、続く第3のビールは発泡酒を追い抜き、そして遂に2020年には本家のビールを追い抜いて、売り上げ1位になります。
第3のビールが売れると言うことは、ビールの売り上げが落ちると言うことであり、それは税金収入が減ると言うことです。
これで、黙ってはいられないのが政治家と役人です。
2020年よりビール税を1ℓあたり220円→200円に下げ、発泡酒25~50%未満178円→167円に下げ、25%未満は134円のまま。第3のビールは80円→108円へと大幅に引き上げられました。
これがですね、2026年には全てのビール類の税率が同一の154円25銭になることが決まっています。ビールも発泡酒も第3のビールも第4のビールも、全部同じ154円25銭になります。
簡単にDRYビールや発泡酒や第3のビール・第4のビールと書いていますが、作る方はそう簡単な話ではありません。ビールの材料ではないものからビールを造るわけですから,大変な企業努力、研究開発が必要です。
そういうことを知ってか知らずか,税収入が減ると政治家や官僚はすぐに法律を改正します。せっかくの企業努力に水を差すことを何とも思いません。
DRYビールのように世界に通用するビールが生れたりしています。次にはもっと面白いあっと驚くような新製品が生れるかも知れないのに残念ですよね。現在ではフルーツや鰹節や昆布出汁の入ったビールも造られています。
企業は法律を守り、法律の中で庶民が喜んでくれるような新しい安くて美味しいビールを開発しているのに、法律を変えたら何の意味もありません。政治家は企業努力などどこ吹く風。全く理解しようとはせず、お構いなしに法律を変えます。
大型車・普通車・軽自動車の税金を全て普通車に統一します・・・、ってなもんです。それでは軽自動車の意味が無いですよね。
愛国心育つサッカー缶ビール 瀬下るか
ここで一言言いたいのですが、国会議員は自分達に都合の悪いことは中々実行せずお茶を濁しますが、自分達に都合のいいこと・うま味のあることはあっという間に改正します。ごり押ししてでも変えます。
① 例えば 「国会議員が多すぎるから減らせ」と言われると、「はいはい、10人減らします!」と言って、10人増やしています。いわゆる10増10減です。ちょっと前には5増5減というのもありました。
絶対に減らしません。「阿呆かいな!」と思いますが、どうしようもありません。
② それから、国会議員の歳費ですが、給料とボーナスの他に、毎月100万円の小遣いが支給されています。これは「文書通信交通滞在費」という名目です。年間1200万円ものお金が何もなしにポンと渡されています。「こんなお金は必要ない。使うなら領収書ぐらい出せ」とやり玉に挙がったのですが、これが何と、「調査研究広報滞在費」という名目に看板だけが書き替えられただけで終わりました。看板だけを書き替えて何一つ変えず終るってどういうことでしょう??「喉元過ぎれば熱さ忘るる」「人の噂も七十五日」を待っているのでしょうね。
――田舎では、介護の仕事で一年間必死に働いて夜勤もして、それで年収300万円に届かない人もいるんですよ――
③ もっとひどいのは、小選挙区比例代表並立制の重複立候補制度です。国会における衆議院議員選挙では、小選挙区と比例区で重複して立候補できます。これで、小選挙区で落選しても当選するという、ものすごい裏技というか離れ業です。「何で落ちた人が当選するのか?」と国民を馬鹿にしているとしか思えない法律ですが、こういうことはちゃっかりと作っています。「外国がやっているから取り入れただけだ」と言えばそれまでですが、自分達を守るため、都合のいいことはどんな法律でも可決してしまいます。参議院は採用してないのですが、どうしてでしょう??
まあ、はっきり言えば、今の国会議員の半分は役に立ちません。国会議員になってから勉強します・・・、なんて人達ばっかりですから。せめて国会議員になる前に勉強しといて下さいよと、と言いたいですがね。
サイバーセキュリティ担当大臣が、全くパソコンはやったことがないと言う言い訳が、「秘書が使ってますから!!」と言うのには、思わず笑って仕舞いました。
あれあれ、最後は愚痴になってしまいました。御免なさい(×∪×)ペコリ!!
愚痴愚痴と煮込みしおでん冷ビール 照れまん
令和2年・2020年の酒類全体の課税総額は1兆1300億円です。
課税数量でビール類の占める割合を見てみると、リキュール・第3のビール32.%、ビール22.5%、発泡酒7.4%となっています。ビールはだいぶ抜かれています。
課税額の金額で見てみますと、ビール33.9%・3381億円、第3のビール21.2%・2394.3億円、発泡酒72%・812.9億円となってをり、ビールは税がいかに高いのかが解ります。
酒類全体の課税額からビール類を見てみますとはおおよそ62.3%を占めていますので、約7038億円くらいは国民がビール税を納めていることになります。すごい額です。
(但し、これは私が表から計算した数字です。第4のビールはリキュールに含まれていると思うのですが、はっきりとは解りませんでした。それで、この計算は多少違っているかも知れません。ここでは、大まかな数字は「これくらいだろう!」と思っていただけるとありがたいです。間違っていいたら御免なさい!)
さてさて、話があちこちに飛んで大変長くなってしまいました。今回はこれくらいにしておきます。
次回 「ビール その4」 で現在のビールなどあれこれ書いてみたいと思います。
それから、俳句の季語についてはまだ書いてないので、書こうと思っていますがどうなるでしょう。
また、次回宜しく・・・・。