照れまん君の歳時記 「白梅」

  供華の梅ひらいて居りぬ盧遮那仏    河野静雲
  ( くげの むめ ひらいて をりぬ  るしゃなぶつ   こうの じょううん )
               
         
 今回は 「白梅」 です。     
                  梅一輪一輪ほどの暖かさ      嵐雪
 梅と言えばこの句。服部嵐雪さんの句があまりにも有名。
梅のこの句だけを取れば、嵐雪さんは師匠の芭蕉さんを超えてます。
晩年は 師・芭蕉 とあまり ソリ が合わなかったといいますが、芭蕉は
嵐雪のことを高く評価していて、
「草庵に桃桜あり。門人に其角・嵐雪あり」
と、称えていたとか。
 嵐雪は芭蕉の訃報を江戸で聞き、膳所の義仲寺まで駆けつけたそうです。
そこで詠んだ句。
     この下にかくねむるらん雪仏      嵐雪
 弟子は師匠を越えなければなりません。
その確執や葛藤があったのでしょうか。
本当は師匠のことを、とっても尊敬していたのですね。
         
 一番最初に書きました句は、九州の俳人、河野静雲。
明治20年生まれ。昭和24年、大宰府にご自分でお寺を創建されたとか。
              
僧侶であり俳人。俳誌「冬野」主宰。
最初に掲載しました俳句。
    供華の梅ひらいて居りぬ盧遮那仏   河野静雲 
 毘盧遮那仏は大日如来。奈良の大仏さんがそうですよね。
どこのお寺かは解りませんが、本堂に昨日、蕾の沢山付いた梅の枝を
お供えしたのでしょう。
その梅が、今日は開いていたのですね。
自然の力ですが、それが何となく、御仏のお力のような感じがします。
昨日とか今日とか言わずに、時間経過が見事に描かれています。
 俳句に詠まれた梅の花は決して枯れることがありません。芭蕉から
嵐雪へ。そして、ずーと後には静雲さんへ。そして、現代俳人へと
受けつがれ花開いています。素晴しいですね。
 嵐雪さんの 「梅一輪」 の句ばかりが有名ですが、静雲さんの句も
なかなかどうして、素晴しい句です。
 わたしはこの句が大好きなので、梅の代表句として この句を一番
に載させてもらいました。
         
      雨上がりの夕暮れ
    俳句歳時記では、「  」 は早春、春の季語。
梅と言えば「白梅」を差します。
梅には多くの傍題があります。その中から一部を書いてみます。
「野梅」(やばい)・「臥龍梅」・「白梅」・「梅見」・「梅林」・「梅が香」 
沢山あります。
 紅梅 の場合は、「紅梅」 として独立していますので、紅梅はまた別の機会に載せて
見ます。
         
  塀の外から 脚立を出して中を覗いてみました。
    梅さくや手垢に光るなで仏      一茶
 もう二本、別の白梅。
         
            
    山川のとどろく梅を手折るかな     飯田蛇笏
 続いて八重の梅をもう一本。
         
            
    勇気こそ地の塩なれや梅真白     中村 草田男
 では最後の一枚。
         
    臥竜梅維新の轍消えており       照れまん
 だいぶ前に、裏山の「」を載せましたが、
 今回は庭の「白梅」を載せてみました。
              
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照れまん君の歳時記 「白梅」 への2件のフィードバック

  1. fujim より:

    そうそう、さくらより先に梅がありましたね、忘れるところでしたよ。 このみごとに咲いた梅が待ってましたね。裏ではない表の庭にもこんなに咲き誇ってるんですねぇ。  脚立!私は2段以上は上がれません。中でも 2/28日の梅が好きです。  かすかに見える向こうのほうの陰までが、 呼びかけてくれてるような気がしますよ。冒頭の句、 昨日供えられた梅が、 おー、今日は開いているぞという感激と見えないものへの感謝、解説してもらってすっごく分かりましたっ、ありがとう、 その本道に居合わせた気分です。これでいくと桜はまだまだ先ですね^^。 この照れまんさんペースいいなぁ、撮りだめテル写真ゆっくり見せてくださいね~。 これだけに仕上げるの大変だと思います、無理なく、ね。

  2. 照れまん より:

        Fujim さん こんにちは
    お褒めに預かり、光栄でございますですよ。褒め上手なんだから・・・、すぐに調子に乗って、梅ノ木に登っちゃいますよ。
    梅酒を一杯! どうぞ。
    母が梅酒を作れなくなって、飲めなくなってしまいました。Pu お姉様のところに貰いに行きたいですけどね。あちらも作らなくなったとか。残念!
    へてから、 ・・・・・まだ梅があるんですよ。「また梅かい・・・」、と言われそう。
    実は、まだ水仙も書きかけているのです。これも、 「また水仙かい!」 と言われそう。これは、総集編で当分かかりそう。
    なんで、こうも同じものばかり撮っているのでしょうか? 我ながらあきれます。
     
    塀の外から梅ノ木を撮った写真がありますが、あそこは洗濯干し場なのです。左端に洗濯物が沢山干してあるのですよ。わずかに、物干し竿が写っています。
    初めは、瓦の上の部分を少し入れて・・・・と、ムヒヒ・・・・このアングル、と思って写真を撮ったのですが、みんな洗濯物が写ってました。
    それで、すべて没。 結局、何で塀の外から撮ったのか、何の意味もない写真が残ってしまいました。
    アホですよね。でも、捨てられずのっけちゃいました。
    そんなこんなで、またよろしく・・・・。

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