照れまん君の俳句歳時記 「著莪・シャガの花」

   著莪の花大樹の下のおらが国    照れまん
  ( しゃがのはな たいじゅのしたの おらがくに )
             ①
        
                                                                 2008 04 22
 とても綺麗な花。
 庭の木の下に咲いている。この花が咲くと暗い所が、パッと明るくなる。
 この花の名前を知らなかった。
 ブログをするようになり、あちこちで見かけて、名前が解った。
     著莪の花 ・ シャガの花。
 名前が解ると調べるのが簡単。
 この花は 全国どこに咲いていても、色も形も模様も大きさも、皆同じ。
それは、クローンだから・・・ と書いてある。
   
 どういうこと・・・・???
             ②
        
 著莪の花は相当古く渡来した、史前帰化植物と考えられているそうです。
  
 普通の植物は結実し、種によって増えていきます。
 種によって増えると、進化や突然変異が起きやすく、色々な形や大きさに変化が 
出てくるようです。
 ところが、著莪の花は受粉せず、結実しないそうです。
 遺伝子工学など 難しくてよく解りませんが、掻い摘んで書いてみます。
 著莪の花は、染色体の数が 3組あるそうです。これを、三倍体と呼ぶそうです。
三倍体の場合はうまく種子が作れないそうです。
普通は二倍体で、偶数で分裂していくのですね。
 染色体が奇数だと、具合が悪いそうです。
 ヒガンバナ や 種無し西瓜 が三倍体だそうです。
 それで、根茎から匍匐枝(ほふくし)という、「根」が枝のように横に伸びていき、
 それが芽吹いて葉を付け、どんどん増えていく訳です。
          
             ③
        
                                                                 2008 05 08
 おそらく、古い時代に日本に入ってきて、それが 人の手によって株分け株分け
していき、あちこちに増殖したのではないかと考えられるそうです。
 山の中の群生地も、元は人が持って行ったのではなかろうかということです。
だから、日本中どの花も、みんな同じ顔形。
色・形・模様が同じなのですね。
 しかし、これはあくまで仮説であって、はっきりとは解らないそうです。
      
 著莪 という名前は変わっています。
 私は最初、仏教に関係した名前なのかと思ったのですが、まったく関係
無いようです。
 シャガ の名前の由来は、中国語の「射干」シャガ に由来しているとか。
射干 は ヒオウギ のことを指すそうですが、それを間違って シャガの花
の方を呼んだことによるそうです。射干 の発音が シャガと似ているので、
著莪」になったとか。
 ところで、もう一度、花を見てみます。
 花びらも ちょっと変わっているそうです。
             ④
        
 花びらが 6枚 あるように見えます。
 ところが、紺と橙色の模様のある三枚の花びらは外花被といい、普通 萼・ガク
と呼ばれるものだそうです。
その内側に 白い花びらが三枚。内花被と呼ばれ、これが花びらです。
その内側に レースのようなビラビラの付いたメシベが3本。
これは柱頭と呼ばれているようです。
 柱頭の裏側にオシベがあるそうですが、写真では見えません。
             ⑤
        
 この花はちょっと変わっています。内花被・内側の白い花びらの中央に、わずかに黄色の外花被の模様が
出ています。                                             2008 04 28
 葉っぱが また変わっているようです。
 普通葉っぱは、表と裏があります。ところが著莪には表裏がないそうです。
 植物学的に言うと、葉のどちらも 裏 だそうです。
 折り紙の表を内側にして、二つ折りにしたようなもので、表面がくっついた
感じになっているそうです。
 これが丸く円筒形になったものが 葱・ネギ だとか。
            ⑥                                      ⑦
              
                          葉の 表                                  裏
 外側がどちらも裏というような葉を 単面葉 unifacial leaf というそうです。
 ところが不思議なことに、どちらかに葉が倒れて、上と下の面になります。
そうすると、上の面が葉の表の性格を持ち、気孔が沢山出来るそうです。
下の面は、そのまま裏の性格を持ったまま。
 生態状の表と裏が出来るそうです。
 
 葉を見てみると、かすかに表の葉の方が光沢がよく、裏はわずかに
白っぽくなっています。やはり、上は表、下は裏になっています。
             ⑧
        
                                               雨の日の 著莪の花    2008 04 16
 被子植物門・単子葉植物綱・ユリ目・アヤメ科・アヤメ属   著莪の花
 学名 : Iris japonica   アイリス ジャポニカ
     ジャポニカ 日本の というのが嬉しい。
     日本から紹介されたのでそのような学名になったようです。
 原産 : 中国
 別名 : 胡蝶花  中国ではこう呼ばれているとか
    花言葉 : 「 反抗 」  「 友人が多い 」
 著莪の花はたった一日でしぼんでしまう。
 ところが、次々に咲き継いで、4月に写真を撮りはじめても、5月を過ぎても
まだ咲いています。
一ヶ月くらいは咲いています。
                ⑨
            4月28日 満開 
 俳句では 「著莪の花」 は 夏の季語
 傍題に 「胡蝶花」 もあります。
 沢山の俳句が読まれていますので、少しだけ紹介します。
      紫の斑の仏めく著莪の花         高浜虚子
      親鸞へ蓮如へ著莪のなだれ咲き     関 清子
 日本の寺院の中に、よく植えられています。
 一句目は 著莪を代表する句。斑(ふ)の仏めくと言うのが面白いですね。
どことなく、外花被の模様が、仏の子と光背のような感じがしなくも
ありません。
 二句目は、浄土真宗の寺院でしょうか。境内の一角に群れ咲いている
のでしょう。
           
      譲ることのみ多き日々著莪の花       塙 義子
      あたらしき柄杓が置かれ著莪の花      川崎展宏
         シャガの花フルート奏者の細き腕       宮森和子
                  
             ⑩
        
                                                          2008 05 06
                              ぷによぷによの双子の赤子著莪の花     照れまん
 
            では最期の一枚。
               ⑪
                    
                                                               2008 05 03
 植物って調べれば調べるほど面白いですね。
 みんな個性があって、それぞれが変わった生き方、特徴を持っています。
 調べるうちに面白くなってしまい、ついつい文章が長くなってしまいました。
 今回は、地味な場所に咲くけれども とても美しい、「著莪の花」 を
載せてみました。 
                       
        
        
           
            
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照れまん君の俳句歳時記 「著莪・シャガの花」 への12件のフィードバック

  1. Pu'uwai より:

    こんばんは
    すごい! ものすごくきれいに撮れてますねぇ!
    難しい花なのに、元の花の色がよく再現されてますね、どうかすると青っぽいシャガになるんだけど驚きです。
    あああ、これじゃもう花はまかせてなんて言えない。 えーーん おかぶ取られちゃった。 
    照れまんさん、僅か1年でカメラの腕上げましたね。 花に驚いて、花の薀蓄に驚いて、又、ゆっくり読みに来ます。

  2. fujim より:

    こんばんはー、シャガは仏教とは関係なかったんですね。 境内によく咲いていますし、てっきり関係あるのかと思っていました。でもやはり句にも読まれてるように連想する人も多いんでしょうね。 そう言えば子供の頃住んでた家の裏にも咲いていたような、、、。結構どこにでもあるありふれた花ですよねぇ。  なのに、 受粉しない? クローン? 花弁にしても葉っぱにしてもいろいろ面白いものを持ってるんですねぇ。  ここに書かれてるようなことは何一つ知りませんでしたよ。これだけ調べ上げて、 しかもそれの写真付きです。  またまたいろいろ知ることが出来ました、ありがとう!最後の写真、 花の向きや光、 影の具合、 周りの余白のボリューム、 決まってますね!  トリミングの勝利ー! 花火の目指すところも私とは違うことはよ~く分ります。  それにはまず、 来年に間に合うように「三脚」を手に入れましょう。私の花火で見るとシャッタースピードが、 1.3より1.6、 3秒より5秒の方がいいような気がしませんか? それとこれは言いたくないけど、 コンパクトより一眼レフ、と思いませんか? あくまでも私が写した花火の話ですよ^^。 あれっ、今は一度でサインイン できましたよ。  さっきまでY子が来ていてサインインしてたから、ナニか変わったかな? 

  3. 照れまん より:

       Pu‘wai さん こんばんはー
    早速ありがとうございます。
    実は庭に咲いていても、名前を知りませんでした。
    それなのに、歳時記を読んで名前は知っていました。
    皆さんのブログを見て、やっと名前と花の名が 一致しました。
    これでもか というほど写真を撮りました。三枚か四枚 アップしようと思っていたのに、文章が長くなったのでどんどん写真が増えて・・・・。
    植物って本当に面白いですね。
    また宜しくお願いします。
     

  4. 照れまん より:

        Fujim さん おはようございます
    いつもありがとうございます。
    植物や 花って 見ていても何も知らないですね。学者さんって偉いなあと思いながら読んでいました。
    リンクさせた方が楽だし正確なんだけどなあと思いながら、書いてしまいました。
    白い花は、なかなか真っ白く写ってくれません。曇りだと曇りの色になるし、晴れているとテカッてしまうし、難しいですね。
    1枚目の写真は 載せる必要はなかったのですが、光と影の両方の花が写っているので、載せてみました。
    10枚目も 日にちが違うので花は違うのですが、ほとんど1枚目と同じですよね。これも載せる必要がないのに、白が綺麗だから載せちゃえ とばかりに載せてしまいました。
    にわか 学者だなあ と思いながら 恥ずかしながら書きました。
     
    Fujim さんの花火は やっぱりきれいです。これは素晴しいです。今朝ももう一度見に行きましたが、よく撮れていますよね。
    好きこそものの上手なれ  でしょうね。コンパクトでもこれだけ撮れるということですよね。やっぱり 大きいカメラはいいです。レンズが違います。
     
     

  5. fujim より:

    ヤッホー~~照れまんさん、おはよう!今朝もちゃんと、すっとはいれますよ~~! うれしくなって、ちょっと入ってま~す。白い花は難しいです。 病院の庭に、宵待ち草がそれはそれは可憐に咲いてるのです。・・・・撮れません。  夜はだめかとあきらめて朝早く行って挑戦しました。  撮れませんーー。
    フラッシュ焚いたらもっと台無し、、何十枚も撮ってあきらめています。
    このシャガはいったいいつ、どうやって?と思ってしまいます。 影もテレさんが持ってきてそっと置いたようですよ、、、。また一つ疑問が、、、朝と夜と画面の色が違う、、、花火の電信柱のときも思ったけど、シャガでも、朝が一段とキレイ!目が疲れて、薄暗くなっていくの~~?あー、今朝はとりあえず喜びのコメントでした。  ここにも置イとこ、 ヨハネス・フェルメール  ではでは^^

  6. 照れまん より:

          Fujim さん おはようございます
    お嬢様が来られて、宿便が取れて よかったですね。
    キャー、汚い! 宿便なんかじゃあ~りません 。便秘fが治ったんです。
    こら~~っ! 違うって・・・。
    パソコンの 不便 が 解消されたんです。
    そうですか。それはよかったですね。    べん・べん☆
     
    それにしても、ちょっと照れまんさんの写真を褒めすぎですよ。あの人、おだてるとすぐ木に登っちゃいますから。
    弘法も木から落ちる。  違うでしょう。    猿も筆の誤り  ???
    すみません。調子に乗っちゃうと、すぐこの調子ですから・・・・。
    花の写真を撮る時、花が 「どうよ!わたし、きれいでしょう!」と言ってるところを撮らんと 、なかなかうまくいきませんよね。
    朝には朝の光があり、昼には昼の光があり、夕方におは夕方の光がありますよね。
    それが、その花の一番きれいな輝きと重なってくれる時って、思わぬいい写真になるときってありますよね。
    私はただ撮ってるだけですからね。
    簡単デジカメでも 素人だったら 充分楽しんで撮れるということでしょうね。
     
    フェルメール ありがとうございました。
    スペルが F で始まらなくて V で始まる。 横文字だけで名前が書いてあったら読めません。ベルメ ???
    牛乳を注いでる絵は見たことがあるような?それと、少女が一人で描かれている真珠の耳飾の絵も見たことがあるような。
    ありがとうございました。
    宵待ち草 を よい待ちぐさ  してます。     ではでは、またよろしく・・・・・。

  7. Somchan より:

    At the first time when I see the first picture I think .. it\’s an orchid!
    when you zoom in .. it\’s a similarity with an orchid.
    kirei desu ne.

  8. コスモス より:

    こんにちは!
    雨がやんだら、また暑さがぶり返してきました。
     
    神社やお寺、民家の日陰に咲いているシャガの花はよく見かけていたのにそれほど気にとめていませんでした。
    それがKENさんのブログで、画面いっぱいのシャガの花を見せていただいてから、とっても好きな花の一つになりました。
    きれいだな~、と見ているだけで何一つシャガのことを知りませんでしたが、
    照れまんさんのブログで、花びらのこと、ガクのこと、葉っぱのこと、株分けでふえたこと、いっぱい詳しくなりましたよ。
    そういえば、人里はなれた山の中ではあまりみかけませんね。
     
    シャガは夏の季語なんですか~、
    そういえば、KENさんのブログで「浴衣を思い浮かべます」って書いた記憶があります。

  9. 照れまん より:

      OrangE さま こんにちは
    いつもありがとう。
    Thank you   .          Always thank you.
     
     

  10. 照れまん より:

      コスモス さん こんばんはー
    いつもありがとうございます。
    実は、私も KEN さんところで 著莪の花を見て 名前を知りました。すごくきれいに撮れていましたよね。
    家に咲いている花と同じダー と思って・・・・。
    にわか学者で 申し訳ないです。知ったかぶりをして書いていますが、私もはじめてのことばかりで、面白がって書いてしまいました。
    そういわれれば 浴衣がピッタリの模様ですね。浴衣と著莪の花で なんか面白い俳句が出来そうだなと、よからぬことを考えています。
    またよろしく おねがいします。

  11. KEN16 より:

    またまた不思議な引出し箱を開いて、素晴らしいフォト、とくと拝見しました!
    照れまんさんは、本当におくゆかしい男(ひと)なんですネ?忘れる頃に取り出してくるなんて?
    それにもましてこの花はおくゆかしい限りです。少し涼しさを楽しませてもらいました!
    シャガの花は少し半日蔭のところによく咲きますし、庭にもよく根つきます。
    白系の花はフlトが飛ぶものですが、微妙な色彩がいい色合いで出ています。
    まだまだ、手元の玉手箱に残っているのでしょうか?また寄らせてください
    これから、半日蔭に咲くの花に出会えますね。またまた・・・

  12. 照れまん より:

        KEN さん こんにちはー
    いつも ありがとうございます。
    KEN さんとこで 著莪の花 を見て、これだと思って撮りました。
    名前を知らないで撮っていたのですが、名前が解ると、気合が入りますよね。雨の日も曇りの日にも晴れの日にも、頑張って撮っていました。
    庭に咲いていても、名前を知らないのですから、・・・。大笑いです。
     
    いま、山の木々が 白く花が咲いたようになっていますが、KEN さんに教えて頂いた、センニンソウ のようです。
    手裏剣のような 十字形の白い小さな花です。群れ咲いて、とてもきれいです。
    KEN さんは 本当に よくご存知ですね。ありがとうございます。
     
    また、総理大臣 が 途中で投げ出してしまい、困ったもんです。
    オリンピックの後は 今度は 政局ですね。
    ではまた、宜しくお願いします。

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