照れまん君の俳句歳時記 「書初め・筆始」

    わんぱくや先づ掌に筆始      一茶
  ( わんぱくや まず たなうらに ふではじめ )
   江戸時代の小林一茶の句。
子供達が書初めをしているのでしよう。字を間違ってはいけないので、先づ
手の平に試し書きをして、確かめているのです。
一茶の子供を見つめる優しい眼差し。
一茶らしい、愛にあふれた楽しい俳句です。
            (1)
        
 「書初め」と言えば、多くの人が子供の頃にしたことがあるのでは無いでしょうか。
しかし、大人になってしまうと、なかなか書初めなんかしなくなります。
書道や詩歌を嗜んでいる人や政治家は、毎年行なっているのではないでしょうか。
 私なんか、今 書初めを書けと言われると、何を書いていいのか悩んでしまいます。
まさか、「お釜」とか、「自首」とか、「金髪牛野郎」とか、「誤読」とか、「阿蘇太郎
とか、書く訳にはいきませんよね。
 漢字というのは比較的読む方は出来ても、書くほうは難しいものです。
      麻生総理が書き初めをしているところが、TVで放映されていました。
安心活力」と書いておられましたが、なかなかの達筆でした。
 大きなお世話ですが、他の字も練習されたら・・・・。  こらこら 
 「はじょう?」は 破綻(はたん)ですよ。それから、「ふしゅう?」 それは
踏襲(とうしゅう)です。その他、「ようさい??」詳細(しょうさい)。
「ていまい??」低迷(ていめい)。「はじょう??」これは、破綻(はたん)。
「はんざつ??」それは頻繁(ひんぱん)です。
これらの漢字熟語の書初めも行なえば、きっと じゅんぷうまんぽ??に・・・・。
もしもし、それも 順風満帆(じゅんぷうまんぱん)ですよ。
 私なども、頭が「ていまい?」(低迷)し、「はじょう?」(破綻)しそうになっているので、
「はんざつ?」(頻繁)に 書き初め をする しょち?(これは、措置そち)をした
ほうがいいかも知れません。
 「ものみゆうざん」(これは、物見遊山ものみゆさん)とはいきません。
う~~、頭が、順風漫歩 になってしまいました。
   ところで、蛇足ですが、麻生総理が書き初めをされた「安心活力」が、又々物議を
かもしています。
それは、その字の左に書かれました年号。
平成廿十一年 新春    麻生太郎  」と書かれた、廿十 は、一文字で 廿
(にじゅう)と読みます。随って、二十十 となり、間違っていると言うのです。
折角、達筆を披露したのに、やぶ蛇になってしまいました。
うまくいかない時ってこんなもんですよね。
               (2)
          
 新年、第二弾は 「書初」(かきぞめ)。
俳句歳時記では、春・夏・秋・冬 の他に、もう一つ 「新年」の季語があります
 それで、「書初」は新年の季語。
傍題に 「筆始」・「吉書」(きっしょ)・「試筆」・「試毫」(しごう)・「試簡」(しかん)
「試免」・「試穎」(しえい)・「試觚」(しこ)・「試春」・「初硯」 など。
 古く平安時代には、すでに宮中で「吉書初め」の儀式が1月2日に行なわれて
いたそうです。
それを、小正月15日に 「三毬打」(さぎちょう)といい、「毬長」(ぎちょう)と言う
祝いの棒と一緒に焼いて、お正月様が終るとされていた。
15日の方は、今では「左義長」(さぎちょう)と呼ばれ、「どんど焼き」として
親しまれています。注連飾りや門松を焼く、こちらも新年の季語。
 江戸時代頃より、寺子屋が流行り、ここで書初めが行なわれるようになり、
だんだんと庶民のものになっていきました。
それを、どんど焼きに投げ入れた時、高く燃え上がるほど、字が上手に
なると言われて、どんど焼きも庶民のものに、定着していきます。
 「どんど焼き」は、またの機会に載せたいと思います。
 そんな訳で、江戸時代には、書初め が俳句に多く詠まれていますので、
少しだけ紹介します。
    大津絵の筆の始めは何仏        芭蕉
   (おおつえの ふでの はじめは なにぼとけ)
    吉書ながら世の消息のせはしなき    嵐雪
    百ばかり年という字を初硯        園女
    大和仮名いの字を児の筆始め      蕪村
   (やまとがな いのじを ちごのふではじめ)
 明治以後の句も載せてみます。
    書初や紙の小旗の日のしるし      正岡子規
    書初やおさなおぼえの万葉歌      竹下しづの女
    和を以て貴しと筆始めけり         阿波野青畝
    上人の吉書の仕度次の間に       河野静雲
 やはり、俳人にとりましては、書初めは一年の始まり。
格調高い、素晴しい句が歳時記に並んでいます。
                                       
 1月5日。丁度、学童保育の小学生が「書初め」をしていました。
写真を撮らせてもらおうと思ったのですが、みんな、
「恥ずかしいからいやだ!」と、撮らせてくれません。
粘っていたら、その中の何人かが 「撮ってもいいよ」 と 、言ってくれました。
 最初の子は、フードをかぶり、「これならいいよ!」と、男の子・・・。
         (3)
        
 何と書いたのか?途中失敗すると、こんなになってしまいます。下 ↓
「絶対に、これは撮らんで~~~。」
と言うのに、撮っちゃいました。子供はみんなこうなりますよね。
         (4)
        
 うまく書けたので、「これは撮ってもいいよ」  というもの。下 ↓
どうやら、釣り好きの子のようです。
左に名前を書けば、冬休みの宿題、完成です。
         (5)
        
 さすが、島の子。とても、よく書けています。
 次は女の子。
「この字は、変なこと、すなっ!て言う すな??」 下 ↓
                 (6)
                     
 「違う~~。すなはまの、砂  ★ 」 プンプン
 「ごめ~~~ん! 」 ペコリ
 次も女の子。
 何と書いているのでしょう?
             (7)
       
 とても、姿勢のいい女の子。きちんと正座しています。
左の手本を見ながら、書いています。
 これは、「まあまあいい 」  そうです。下 ↓
        
  私だったら「成長ホルモン焼き」と書きそう。こらこら 
私が最後に書き初めをしたのは、12年ぐらい前、入院中に書いた俳句、
「黒磯の巌に彩さす初日の出」 前回ブログに書きました。
これは、病廊に張られて、大変患者さんに受けたものなのですが、もう一つ
 短歌も書きました。
それは、こんなんでした。
   わ   くり
  「吾が胸裡の高鳴り知らず脈を取るナースの君の指の冷たき」 照れまん
 こちらは、看護婦さんに大受けしていました。
それで、いろんな人から、プレゼントを貰いました。
 その時、病院の廊下に貼り出された「書初め」を見て、一首。
   ふるへつゝ書初めをする患者らの太字にて書く「愛」「夢」「希望」  照れまん
 病院に入院中の人達が、みんな元気になって、退院できるといいのですが、そうは
いかないのが現実ですね。
 では、最後。お口直しに一句。
   引き合いに出さるゝ蚯蚓筆始      照れまん
  (ひきあいに ださるるみみず ふではじめ)
 う~~ん、お口直しになりませんでしたねえ。
今回は 新年の季語、「書初」 を載せてみました。
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照れまん君の俳句歳時記 「書初め・筆始」 への4件のフィードバック

  1. ひだまり☆☆ニコニコ より:

    照れまんさん、おはようございます^^(*^o^*)オ (*^O^*)ハ (*^。^*)ヨー!! 昨夜何度かコメントを入れようとしたんだけど、なぜか不安定で途中で消えてばかりで・・・あ~~、まるでひだまりのようにパソコンまでそそっかしくて、落ち着かないみたいで・・・(^^;(^^;ひだまりのところでも冬休みの宿題で「書初め」があります。小正月に「さいの神(どんど焼き)」の火で習字を燃やすと、字が上手くなったり、勉強ができるようになる・・・・と言われているみたいです。照れまんさんのところの子供たちもとっても可愛いですねっ^^男の子の方がシャイなのかなぁ~~(o^-^o) フードで頭や顔を隠すところが微笑ましいですねっ。「つり」と「成長」・・・今年は人間として(特に頭の中・・・ねっ(^^;)しっかりと成長して、誰かに釣り上げてもらいたいと思っているひだまりです。今なら「愛の座布団」がひだまりとセットになっていますが・・・(*^.^*)エヘッ

  2. 照れまん より:

     ひだまり さん こんにちはー子供の頃に戻りたいですね。      「心に太陽」   なんてえのを見ると、熱いやろうなあ、と思うのは、オジンの証拠ですね。なんで、新年の書初めが 「つり」 なのか解りませんが、面白いですよね。私なら、「おつり」 と書くでしょうね。ひだまりさんの 書初め は、「 直江兼続」 ですよ。今ごろ、くしゃみ をしている人が どこかにいるんじゃないですか。「ハクション」 失敬。くしゃみが出てしまいました。ということで、また・・・・・。

  3. Jass より:

    ハローハロー! のろまな私の年賀状、着いた?かわいらしい書き初めですね。私は、お習字をすると、必ず洋服に墨の飛沫を散らして怒られたので、あまりいい思い出がありません。初日の出の写真、いいわぁ! 今年もよろしく!

  4. 照れまん より:

    Ashi jasaka さん こんにちはーあっし ジャスカ さん って 誰???って、思わずクリックして見に行きましたよ。JAF じゃないよね とか・・・・。あ~~~あっ! そうか、離心円さんか~って。年寄りはすぐに忘れちゃうんだよね。忘れないうちに、たまには 来て下さいよ。私は、習字は得意ですよ。ミミズが這ったみたいと、皆は言いますが、人には読めないだけですから。年賀状、着いたよ。ありがとう。書かにゃあイカンのに、まだ一枚も書いてないんだよね。旧正月になりそうだなあと、思っています。よろしく・・・・。

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