照れまん君の俳句歳時記 「秋の蝶・クロマダラソテツシジミ 他」

  メール打つ親指せはし秋の蝶    照れまん
 今回は、「秋の蝶」ということで、秋に撮った シジミチョウ 2種類と
その他の写真を載せてみます。
とてもよく似た蝶なので、同じ蝶かと思っていましたが、最近ようやく
名前が解りました。
         「ウラナミシジミ」
           (1)
        
                  2009 10 04
   表側はブルーでとても綺麗です。
            (2)
        
    ウラナミシジミ ♂            2009 10 04
   チョウ目・シジミチョウ科・ヒメシジミ亜科・ウラナミシジミ属
   ウラナミシジミ  裏波小灰(蝶)
   学名 : Lampides boeticus Linnaeus 1767 
 夏から秋にかけて、本州全域で見かけるようですが、北に行ったものは
冬は越せず、死滅。。暖地に残ったものが越冬し、繁殖。
それがまた、翌年に一部が北の方面に飛んで行くそうです。
             
            (3)
        
         2009 10 04
     ウラナミシジミの越冬・繁殖地は、房総半島南部や伊豆半島南部、
紀伊半島南部、四国南部、九州南部で確認されているそうです。
  続いて、ウラナミシジミ にそっくりな蝶。
 ようやく名前が解りました。
       「クロマダラソテツシジミ」
        (4)
        
          クロマダラソテツシジミ ♂      2009 09 09
         「クロマダラソテツシジミ
 ウラナミシジミ ととてもよく似ていますが、よく見ると少し模様が違います。
山口県では、2009年8月24日、に初発見された珍しい蝶のようです。
私が写真に撮ったのが 2009年9月9日だから惜しいですね。
 もうチョイ早かったら、山口県一番になるところでした!   
 本来は、フィリピン・台湾に生息しているので、日本には 迷蝶 として
 飛来。1992年最初に沖縄で生息が確認。以後少しづつ北上が確認。
2007年兵庫県宝塚市、大阪府池田市などで生息確認。以後、全国各地
九州・四国・中国・関西・東海・関東で確認。
 日本では珍しい 珍蝶 のようですが、近年本州全体がだんだんと
亜熱帯化しているからでしょうか。生息域が南の島から急速に北上している
ようです。
 それとともに、やや寒い気候にも順応し始める個体も現れているようです。
羽を開いた所。こちらが表。
        (5)
        
               2009 09 09
   シジミチョウ科・ヒメシジミ亜科
   クロマダラソテツシジミ (黒斑蘇鉄小灰蝶)
   学名 : Chilades pandava
 ソテツ と言う名前が付いているのは、蘇鉄に卵を産みつけて孵化、
幼虫が蘇鉄の芽を食べて育つからのようです。
        (6)
           
 たぶん、蝶マニア の人が見れば、すぐに名前や雌雄の別は解るのでしょう
が、なかなか難しいです。2種類の写真は、どちらも オス のようです。
                             
 さて、俳句ですが、俳句には 「秋の蝶」 というのがあります。
これは、特別に秋の蝶というのが居るのではなく、普通に秋に飛んでいる
蝶を 「秋の蝶」 と呼びます。
 傍題に 「秋蝶」・「老蝶」・「秋のてふ」 があります。
 江戸時代の俳句を少し載せてみます。
      蝶も来て酢を吸ふ菊の膾哉         芭蕉
     (ちょうもきて すをすう きくの なますかな)
 まず、芭蕉の句。この句は季題は「秋の蝶}ではなく、「菊膾」。
菊膾が秋なので「秋」。本来は菊膾の所に載せるべき句ですが、菊膾がとても
美味しそうなので、・・・・。菊の咲いている頃に飛んでいる蝶なので、一応
秋の蝶 として、ここに載せてみました。
      あのやうに我も老しか秋のてふ       小林一茶
       (原文   あのやうに我老しか秋のてふ)
      のらくらもよい程にせよ秋の蝶          一茶
 一茶の句の二句目。秋の蝶が甲斐甲斐しく飛んでいるのです。
それに比べると、自分はのらりくらりと俳句などを嗜んでいるのですね。
もっともっと一生懸命にしなければと言う自戒を込めた句。
                        
 ここからは、以前撮ったヤマトシジミの写真がありますので、少しだけ
載せてみます。
         「ヤマトシジミ」
        (7)
        
      2年前、古いカメラで撮ったヤマトシジミ。
 こちらは、やや接写が出来るコンパクトカメラです。
 明治以降の俳句を載せてみます。
                          秋の蝶色を見せつゝとびにけり    高浜虚子
 
      山川のくだくる水に秋の蝶         〃
      高浪をくゞりて秋の蝶黄なり      村上鬼城
      秋蝶の驚きやすきつばさかな     原 石鼎
        (8)
        
      病む日また簾の隙より秋の蝶     夏目漱石
      秋蝶ののぼりて消えし楡の空     藤田湘子
   チョウ目・アゲハチョウ上科・シジミチョウ科・ヒメシジミ亜科・ヒメシジミ族・
   ヤマトシジミ属  ヤマトシジミ  大和小灰蝶  大和蜆蝶 
   学名 : Pseudozizearia  maha
 
 ヤマトシジミは日本中どこにでも居る蝶。
 我が家の庭にも、ヒラヒラと小さな蝶が飛んでいますが、ほとんどが
ヤマトシジミ。
 シジミチョウ科 の シジミ とは 川や湖に住む蜆貝。そのに似ている
のでシジミチョウ。漢字で書く場合、蜆蝶と書いてもいいようなのですが、和名
の場合、小灰蝶 と書いて シジミチョウ と読むようです。
 もう2枚、古いデジカメを持ち始めて最初に撮った シジミチョウ の写真。
まだ、カメラの設定を変えることを知らず、すべてオートで撮っていました。
これはヤマトシジミ だと思っていたのですが、どうやら違うようです。
        (9)
        
              ヤクシマルリシジミ
 (9)下の写真は、(8)上の写真の羽を半開きの状態。
 こんな写真ですが、初めて小さい蝶を撮った時は嬉しかったですね。
「うわ~っ、小っちゃな蝶を撮った~!」 という感じです。
この時は まったく名前など、知る由もありませんでした。
        (10)
        
            ヤクシマルリシジミ ♀
 上二枚の写真は写りが悪いので解りにくいのですが、
ヤクシマルリシジミ メス ではないだろうかということでした。
やっぱり、ヤマトシジミとは違っていたようです。
 もう2枚、ヤマトシジミ にそっくりな蝶。
 ヤマトシジミ だと思っているのですが、何となく茶色で色が違うような
同じような?よく解りません。
 下の写真 二枚。
           (11)
        
 (11)・(12) の写真はやっぱり ヤマトシジミ のようです。
 初めて蝶の写真を撮リ始めた時には、小さい蝶はすべて ヤマトシジミ 
かと思っていました。ところが写真をじ~と見ているうちに、どことなく違い
があるような気がしてきて、種類を調べ始めたら大変。
 シジミチョウ科 というのは 蝶の中の全体の40%くらいを占めるほど
種類が豊富なのですね。そんなことはまったく知りませんでした。
            (12)
        
 2枚は別の個体と思うのですが、どうでしょう。
どうやら、これは ややくたびれた ヤマトシジミ のようです。
ヤマトシウジミ さん、お疲れさま!
 次にもう一枚、今年の秋に撮ったものを追加してみます。
        (13)
          
      ヤクシマルリシジミ      2009 10 04
 よく見ていると、模様が違うような気がしてきました。
 これも、ヤクシマルリシジミ ではなかろうかということです。素人には、
同じに見えますが、上下の羽の模様が、ほんのちょっと違うようです。
 続いて、現代俳句を何句か紹介して見ます。
      ネクタイをはずせ九月の蝶がいる    坪内稔典
 坪内稔典氏の句は、大変変わった面白い独創的な句が多いようです。
この句も面白いのですが、ちょっと、解りにくい句かも知れませんね。
会社員などが公園などの屋外にいるのでしょうか。今は休み時間なので
ネクタイを外し、蝶のように自由に・・・。残暑厳しい九月なのでしょう。
      黄の糸を引きて去りゆく秋の蝶     鷹羽狩行
      秋蝶のいくつも飛んで小さかり      松尾美子
 シジミチョウ科の中でも、解りやすい蝶がいます。
 それが、ベニシジミ
 これは昨年撮った写真で、新しいコンパクトカメラでとったもの。以前アップ
したことがあるのですが、もう一度載せてみます。
        (14)
        
         2008 06 07
    シジミチョウ科・ベニシジミ亜科・ベニシジミ属・ ベニシジミ 紅小灰蝶
   学名 : Lycaena phlaeas
 最近は、ベニシジミ だけは、すぐに解るようになりました。
        (15)
        
         2008 07 07
      わが庭をよるべとしたり秋の蝶   稲畑汀子
      翅づかひ荒々しくも秋の蝶      片山由美子 
 もう一度、 今年撮った ヤマトシジミ の写真。
        (16)
        
    フジバカマの蕾とヤマトシジミ    2009 10 06
 「秋の蝶」というと、どことなく 儚さ や 一所懸命さ があり、「春の蝶」
とは一味違った俳句が詠まれています。
      何を追ひ何に追はるゝ秋の蝶      畝 加奈子
      秋蝶の止まれば死んでしまいそう    照れまん
 ではでは、とても長くなってしまいましたが、最後に二枚の写真。
 今年の秋に撮った ウラナミシジミ の表と裏の写真。
        (17)
        
        2009 10 04
 上は羽の表。ほんのちょっと、カメラの影が入ってしまいました。
      秋蝶や歯科へ行くのをためらゐて    照れまん
 下は 辣韮 らっきょう の花に止まっている所。
            (18)
        
        2009 10 22
      そこここに夢はあるもの秋の蝶     照れまん
  今回は秋の蝶 として、 シジミチョウ の写真を数種類載せてみました。
 俳句で 「秋の蝶」 といっても、決して シジミチョウ だけを詠んでいる
のではありませんので、其処の所は ヨロシク! 
 以前、「蝶・春の蝶」 ← についてに記事を書きました。もし、お暇で
お読みになりたい方がおられましたら、こちらを御覧下さい。
  「秋の蝶」 ってとってもいい季語ですね。
 ではでは、また ・・・・。
        
            
        
        
        
            
広告
カテゴリー: 俳句・動物 パーマリンク

照れまん君の俳句歳時記 「秋の蝶・クロマダラソテツシジミ 他」 への4件のフィードバック

  1. Pu'uwai より:

    サギが来ましたね。 うちに来たのと同じアオサギですね。俳句は又ゆっくり観賞させてね。蝶がすごくきれいに撮れてますね。 (4) や (6)すごくきれいで眼デジ越えてますよ。(16)は写真もきれいだけど蝶がすごくきれいな姿 まだ草臥れてない♂だねぇ~!験し撮りで裏波蜆蝶と教えて頂いてから♂も♀も撮りました。こちらには、ウラナミはずっと通年いますよ。今も飛び回ってますがヤマトシジミはもういません。ヤマトシジミとルリシジミの違いは、 下の翅の紋様が「半円」か「数字の3の字」かで区別するらしい。目の色が茶色やヤマト 黒がルリ それでいくと 7  8  11♀  12♀  15♀ がヤマトシジミ9♀ 10♀ が ルリシジミ              のような気がしますがどうでしょう?http://blogs.yahoo.co.jp/chawanmushi210/43081300.htmlhttp://blogs.yahoo.co.jp/sakurahaha54/51672459.html  こちらを参考にしました。ちなみにウラナミシジミの♂と♀はこちらhttp://blogs.yahoo.co.jp/sakurahaha54/50087306.html  2 16 は♂だね。余談だけど、ミルクパン(ミルク沸かしの小さい鍋)の蓋がなくて天ぷら鍋の小さい蓋を代用してたら熱でねじが弛んで取っ手が取れてしまいました。夫曰く 「合ってない蓋を使うな」 「使い道のない蓋(天ぷら用の蓋)を取って置くくらいなら(邪魔だから)捨てればいい」大喧嘩です。どちらも譲りません。 夫は、合わないものを代用するのが嫌いです。夫の荷物は無制限に増え続けます。私は使えるものは何でも使う、使わないものを残しておくスペースが勿体ないから使わないものは捨てる。 まったく、関係ない話題でしたね。 ちょっとまだ腹の虫が、、、、、

  2. 照れまん より:

           Pu‘wai さん こんにちはーお忙しいのに リンク ありがとう御座います。今 首っ引きで 見ています。リンクに 親切に模様の違いが書いてありますねえ。これを見ていて、今までに ヤマトシジミ だと思って 写りの悪い写真は載せていなかったのですが、もう一度点検です。どうも違うようなものも 幾つかあります。ヤマトシジミ だと 思い込んでいたのに、ルリシジミ  似ていますねえ。ヤマトシジミ そっくりさん で もう一つ 記事が出来そうな感じ・・・・。鍋の蓋。 我が家と Pi‘wai 邸は まったく逆のような・・・。女の人が買い物が好きで、どんどん荷物が増えて行きますよね。我が家はそうですけど。亜米利加などで 牛乳やコップの水を沸かすのに 小さなハンダゴテ のようなものがありますよね。カップの牛乳などに ポチャンとつけてスイッチを入れると すぐに沸くもの。あれは便利だなあと思い一つ欲しいのですが、日本では見かけませんねえ。何となく、牛乳の中に 心棒を突っ込むのが汚い感じがしますよね。国民性かなと思ったり。日本は鍋で沸かすか 今は レンジ ですね。多いに喧嘩 して下さい、ご馳走様。タイガーウッズの奥さんみたいに、ゴルフクラブで車のガラスを叩き割らないように。   こらこら・・・・。 んちゃ!

  3. KEN16 より:

    何時もそっと立ち寄ってばかりで・・・失礼してます何年か前より庭に色々な花のさくハギの株を植えてますが、日当たりが悪いのでうまく育っていません。少しあったハギの木を見て蝶マニアの友人が、もう少しあったらシジミチョウがよく来るのだがなーア!でも、そんなこともあって今年は秋の葉が残っている頃まで可愛い色々なシジミチョウたちの訪問がありました。また散歩の途中、秋が長くヨメナの花をよく見かけました。シジミチョウの仲間に沢山会えました!ところで、そちらでもラッキョウを沢山栽培しているのでしょうか?懐かしく拝見しました。またまた・・・

  4. 照れまん より:

          KEN さん こんにちはーいつも、ありがとう御座います。シジミチョウ って 本当に小さいですね。初めは こんな小さいものは撮れないと思ったのですが、撮っているうちに面白くなってしまいました。その時 一瞬の出会い。ほんのちょっと時間がずれていたら撮れない時もあり、ほんのワンチャンスをものにする。一期一会 を感じながら、写真を撮っています。らんきょ の畑は よその家の畑ですが、ほんのちょっとしかありません。おそらく自家用のものだけをわずかに、植えているようです。たまたま、ウラナミシジミ が花にいて、うまい具合に撮ることが出来ました。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中