照れまん君の俳句歳時記 「花水木」

農道の側に、とても美しい花の咲く小さな木が二本あります。

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最初に見つけた時は、形が変わっているのと美しいので、なんじゃこの花は?
という感じで、初めて見る花でした。
そこで、最初に見つけた時の写真を載せてみます。

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2008年には白花しか撮っていなかったが、翌年には赤も撮っている。
それで、次に2009年に撮ったものを載せてみます。

P1240705

花の付き方が、とても変わっていますよね。蕾がアーチのように十字形になって
いて先がくっつき結ばれているよう。そして、中心のぶつぶつが透けて見えます。
これがほどけて開くので、花びらのような先がよじれたように凹んでいます。
この花びらのようなものは花びらではないそうです。そのことは、後で書きます。

P1240234

この変わった花の名前がどうして解ったかというと、植えられて間もなくだっよう
で、二本の木に名札が掛かっていたからです。
その名札の写真を載せてみます。

  P1070951    P1070950

これなら、誰だってわかりますよね。花水木 というのは聞いたことがあっても
花を見るのは初めてでした。見付けた時は、1mくらいの苗木でしたが、4年
経つと、倍以上の大きさになりました。

ハナミズキ」 は歌の題名で聞いたことがあるような? 
私はついつい、洟水期 を思い浮かべ花粉症の洟をかんで、品種名の 
ウェルティジュニア が ウエットティッシュ に見えてどうしようもない奴です。

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          ハナミズキ    花水木

被子植物門・双子葉植物綱・バラ亜綱・ミズキ目・ミズキ科・ミズキ属
ヤマボウシ亜属・   種  ハナミズキ

学名 : Benthamidia  florida

英名 : Flowering Dogwood

和名 : ハナミズキ    別名:アメリカヤマボウシ

原産 : 北米東部、 メキシコ東部

学名に フロリダ とあるように、アメリカフロリダあたりからメキシコにかけて
咲いているそうです。バージニア州の州花だそうです。
英名の ドッグウッド は、一説によると、樹皮の煮汁が犬の皮膚病治療に
使われていたからとか。

少しオレンジっぽい色に撮れていますが、少しづつ色が変わります。

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花びらにあたる全体が元々緑っぽい色をしていて、この緑が抜けていくと、
本来の赤や白の花びらのような色になります。

花びらのように見えるものは、総苞(そうほう) というものだそうです。
総苞 とは、花序の基部に多数の包みが密集したもの。
 とは、植物用語の一つで、花や花房の基部あって、蕾を包んでいた葉の
ことをいう。苞葉 ともいい、個々の苞を 苞片 という。
要約すると、花を包む葉っぱの一種が花のように変化したもの?でしょうか。

では花は??と思いますよね。花は中心の小さな点々が花序で、あの一つ
一つが花だそうです。一つが 5mm くらいで4弁の黄緑色の花を開くそう
です。

下の写真は花のように見える総苞が開き始め。まだ全体が緑色っぽいので、
総苞が元は葉なのだというのが、少し理解できます。これが白花のようになり
ます。

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さてさて、俳句ですが、歳時記では 「花水木」 は「春」の季語、晩春。
例句は、僅かしか掲載されていませんが、その中から少し載せてみます。

       花みづき十あまり咲けりけふも咲く    水原秋櫻子

私の持っている俳句歳時記には、この秋櫻子の句が一番に載っています。
二番目が次の楸邨氏の句。

       一つづつ花の夜明けの花みづき      加藤楸邨

俳句は、江戸期や明治期のものは見当たりません。
そこで話は少し逸れますが、それに関係する話を・・・・。

        ✾              ❀             ❁

我が家に 薄寒桜の木 が一本あります。この桜が 花水木 と多少関係が
あると言えばあるような・・・無いような・・・・??
下の写真が、我が家の 薄寒桜

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今からちょうど100年前、1912年当時の東京市からアメリカに桜の苗木が
送られました。桜は静岡の農業試験場で用意されましたが、その時選に漏れ
た桜の中に 薄寒桜 があり、その中の数本が農業試験場に植えられました。
その桜も戦争や時代を経てほとんど枯れてしまいましたが一本だけ老木が
残っていました。
その残った老木の枝を一本譲り受けたのが山口県大島郡在住の山本氏。
このブログでは蝶調さんとしてお馴染みですが、彼が接ぎ木して育ててくれた
ものが我が家や宇部市常盤公園などに植えられています。
1912年に桜を送られたアメリカから、今度は返礼として1915年アメリカ
から日本に贈られたのが 「花水木」 です。
ということで、ほんのちょっと関係のあるような無いような・・・・?

2008年に植えられた我が家の薄寒桜、  「櫻の嫁入り」 ← の記事が
あります。もしよろしかった御覧下さい。

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もう一度、花水木 の俳句に戻ります。

       洋館の多き界隈花水木     松崎鉄之介

       女子寮に皿洗ふ音花水木    皆川盤水

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次の写真は、中心の花序に花が咲いたところ。

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        花水木街の海光真直ぐに     有馬朗人

花水木は咲いた後、10月頃には 赤い実 が成ります。
この赤い実は、小鳥が好んで食べるそうです。

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        死ぬときはわれも仏ぞ花水木       神蔵 器

        あはあはと浄土のみどり花水木      林 翔

上掲の二句。なぜかお二人が花水木から死を連想する句を作っておられます。
花水木には、どことなく死のイメージがあるのでしょうか。面白いですね。

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花水木が日本に入ってきた時、まだ名前がなかったのでとりあえず、山法師 に 
似ていたので、アメリカヤマボウシ と名付けられたとか。
今でも、別名は アメリカ山法師 でも通用するようです。

花水木 は ミズキ の木に似ていて、花が立派だったので 「花水木」。

         属国のやうなこの国花水木       照れまん

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         花水木結び目ほどけ開きをり      照れまん

今回は、大正4年、桜の返礼としてアメリカから贈られてきた美しい花の咲く木、
「花水木」 春の季語 を載せてみました。

◆       ◆      ◆

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照れまん君の俳句歳時記 「花水木」 への12件のフィードバック

  1. fujim より:

    こんにちはー
    今まで見たことがあるのは、白い花ばかりでした。 ピンクのハナミズキを初めて見ました!!
    花粉症ではない 一青窈(ひととよう)さんの有名な(^^?「ハナミズキ」は、 9.11テロ事件で身内の方(お父様?)を失った友人に、 亡くなられた人の気持になって 「きっとこう思っていらっしゃいます」 と言う気持を込めて一青窈さんが作詞された歌だと聞きました。
    今日は午後出かけますので、これで、、、 またゆっくり来ますね。
    ・・・うーーん、アメリカと関係あったんですねぇ、 ドキドキ・・・・

    • 照れまん より:

      fujimさん こんにちはー
      ハナミズキ を検索すると 一青窈 さんの歌が いっぱい出てくるのです。
      それで、自然に 歌を 聞いてましたですよ。
      そういう歌だったのですね。知らないで聞いていたので、もう一度聞きなおしてみます。
      一青窈  さんって 変わった名前ですね。 初めは読めませんでしたよ。

    • fujim より:

      照れまんさん こんにちはー
      ハナミズキの名は聞いていましたが、 4、5年前?に山大病院の外庭でこの白い花はナンだろう? と思って見たのが初めての花水木でした。
      開く前には、花びらの(ような)先が、こんな風にくっついているのですね!!  それでよじれたようなヒラヒラしてるような花に見えるんだぁ・・・ な~るほど、分りました!ありがと^^。

      う~~す紅色の~~♪ とそんな色の花があるのかどうかなんてあまり気にもしないで歌を聞いてましたが、 本当にうす紅色の花水木があったんですね。
      刷毛で掃いたように紅色が射してる花びら(総苞)の美しさが、余すところなく写し取られてる気がします、 とてもきれい。
      一青窈さんが、この花が桜の返礼としてアメリカから贈られてきた花であることを、知っていたかどうかは知りませんが、 うす紅色の花水木・アメリカヤマホウシを知っていたことは確かですね。

      僕と一緒では重過ぎて沈んでしまう、だから先に行きなさい、僕は我慢する。
      ♪ぼ~くの我慢が~いつか実をむ~すび~~♪ 波がちゃんと静まりますように・・・ という父親の気持、ひいては友を思いやる一青窈さんの気持なんですが、この歌を聞くたびに胸が熱くなります。

      私の歳時記には 「花水木」 はありません。  「水木の花」 というのがあるのですが、 これは同じ木のことではなく、落葉高木のようです。  芽吹きの時期には大量の水を吸い上げ、枝を折ると水が滴ることから 「水木」、 ニホンミズキ ともいうらしいです。
      今回は久しぶりに^^?じっくり教えてもらった気がします。 ありがとう(^^)!

    • fujim より:

      P.S.
      父親が台湾の人と聞いていたので、名前の読み方も台湾に関係あるのかと思ってたら、なんと母親 (日本人・能登は鳥屋町の出身) の姓のようです。
      今は鳥屋町周辺には 一青(ひとと) という姓の人は住んでいないそうですが、 そういう名の 字(あざ)はあるそうです。
        『一青窈のルーツの地 一青庄』
      http://www.geocities.jp/une_gen/Hitoto.htm
      名前の方は、台湾語の漢字名 顏窈 (イエン・ヤオ) そのままなんでしょう (「顏」は父親の姓)。

  2. haw小太郎 より:

    こんばんは^^。
    久しぶりに正調照れまん節ですね~^^。
    ハナミズキは一青窈の歌も木もよーく知っとりますよ。
    このあたりの公園には写真のように、白と赤のハナミヅキを並べて植えてますよ。
    少し前に満開だったと思うけど、中々色合いがいいよね。
    D51のハナミズキはくっきりピンバシでよく撮れてるね!!これも望遠マクロかな?
    ですが、ちょっと絞りすぎてない?背景がちょっと暗いかな~、、
    照れまんくんのフォトはいつも明るかったからそう思うのもかも知れん。
    あと、私のwin7のpcが昔の君のPCのように熱を持ってシャーッと異音がするのよね。
    なので修理に出しました。。って何の事?それで今古いXPのPCで見てるのでそう見えるかもしれんね^^。
    それにしてもハナミズキはアメリカからの寄贈だったんですか!
    すごいね!あっという間に日本全国普通に植えてるよね。

  3. 照れまん より:

    小太郎さん こんにちはー
    3つ前の ブルーベリー より こちらの方が先に書き始めていたので、今頃 やっと アップに漕ぎ着けました。
    以前 Naoチャングム が ハナミズキ を載せてなかった。
    君んちに 植えているものだと思っていたんだがね。あれは、海棠 だった??
    久しぶりに 長いのを書いたね。
    これだけ書いたら、一週間 休もう! なんて 勝手に考えていました。
    カメラ はず~~っと タムロンを 付けっぱなし。今まで、レンズ交換なんかしたことがないので、なんか 怖いのと、億劫なんよね。

  4. Pu'uwai より:

    花水木 きれいよね。
    静岡は花卉栽培が盛んだから、花水木は有りふれた木です。種類も多くてピンクや白でも色の濃いもの、花の大きいものとたくさんありますよ。この木は大木になります。横にも張りますが上に上に伸びて始末が追えなくなりますよ。2階も超えたな逞しい花水木を見ると桜のやさしさがいいなぁ。

    カナダの切手のこの花があって、dog tree と言う名前を知った時は衝撃でした。なんてひどい名前 オオイヌノフグリなみだと思いましたよ。犬の薬を抽出するからですね。

    照れまんさんの写真がどんどんきれいになって行ったのが画像でよく分ります。腕よりカメラの描写力のせいですね。もともと腕は良いからね。良いカメラはきれいに撮れるってこと私も経験しました。しまった。私も花水木を撮ろうと思って通り過ぎて来ちゃった。もう、花は終ってるね。 
    私も18-270mmのタムロンレンズばかり使ってます。広角から望遠まで使えるのって構図決める時にラクですね。 fuさんは、24-300mm使っているようですよ。この頃fuさんのズームマクロがやけに綺麗だと思ってましたよ。

    • fujim より:

      こんにちは
      一昨日、fujipaのお仲間さんたちと一緒だったのですが、 そのお一人アリンコさんのレンズも 18-270mm のタムロンレンズでした。   これはとてもいいと言っておられました。
      私の 18-200mmレンズ もとても便利と思っていたのですが、 望遠200mmがちょっと不満に感じることがあります。  その点、270はいいよね。  でも私には、古いレンズだけど 28-300mm があるので、それで済ませてますよ。

      のらさんも言われてたけど、 『D3100 や D5100 で、AF動作可能な現行レンズは、純正では AF-S あるいは AiAF-S と付くレンズ、 タムロン製では NII と付くレンズ、もしくはレンズ名に USD か PZD と付くレンズ。』
      だそうですから、 照れまんさん、18-270mm よりそりゃあ 28-300mm の方がいいなんて思って、 買ったりしないようにネ(^^)。
      小太郎さんの 300mm単焦点 なら間違いないですけどね^^。 
      ズームにはズームの、 単焦点には単焦点のよさがあります。  両方使ってみたいものだけどそういうわけにも、なかなか行かないよね。  自分が使いこなせて十分なのはどこか、どこで手を打つか、ですねぇ。

      Puさん、 私のズームマクロがやけに綺麗だとすれば、 それはDクちゃんのお蔭よねぇ~!~  Dクちゃんには今、28-300mmタムロンを付けっぱなしだからね、 今のところ300望遠マクロ写真が増えてるよ。
      もともとD70が私の好みだったから、その続きのカメラだからね。
      Puさん、 次の一山が売れたら、 300ミリの単焦点いいなぁ、 いやタムロンじゃなくてニッコールマクロにしようか、 28-300mm もいいなぁ  なんてうずうずしてるんじゃないでしょうねぇ~~。

  5. 照れまん より:

    pu’uwai さん こんにちはー
    いつもありがとうございます。
    カナダ では  Dog tree  というのですね。さすがに 植物の pu’uwai さん ですね。
    わたしは、ハナミズキ というのは 初めて見たんですよ。ブログを始めなかったら知らないでいたでしょうね。
    dogwood  には諸説あるらしいのです。私は一つしか書いてませんが、この他に   木が固く 串の材料になったので、その串を dag と呼んでいたのが dog に転化したなどが あるようです。

    とても綺麗な花ですね。最初見付けた時は 小さな木でしたが オオーッ と思いましたよ。
    日本中の街路樹 などにも 植えられているとか。病気になりやすいらしいのですが、今は品種改良されて新しい病気に強いものになっているようですね。

  6. 照れまん より:

    fujimさん こんにちはー
    リンク ありがとうございました。
    一青窈 さんって ハーフだったんですね。
    一青 ヒトト という地名があるのや、窈さん  というのが本名らしい ってよく解りました。
    窈 という漢字は日本では ほとんど使われませんよね。それくらい難しい字ですね。
    ハナミズキ の歌を聴きながら  もらい泣き  しちゃいましたよ。

    しかし、fujimさんは 若い人の歌をよく知って いますね。
    う~す紅いろの~、  というところは 口ずさみながら、書いていたんじゃないですか。

    水木の木 というのは見たことがないのですが、探してみると、確かに少し 似ていますね。
    それで、花が美しいから・・・、 というのがよく解る気がします。

  7. Pu'uwai より:

    fuさんのお蔭で 一青窈さん のハナミズキを今までとは違う感慨で聴けるよ。きれいな歌は花水木に寄せる歌だと思っていた。それが9,11テロ事件と言われると胸に沁みるものが深くなるね。「ヒトト」は台湾姓だと思ってたらまぁ、なんとれっきとした日本語、苗字だったんだねぇ。

    デクちゃんはfuさんの所で正解だったよ。いい写真撮ってるもん。わちきはD7もkissも大事な戦友だから、わちきがお供よ。先日蔵友のお勧めでPLフイルター買ったよ。キタムラで訊いた時は、ニッコール純正で2万、、、とても買えないと思ってたら東京にあるフジヤカメラ店でマルミ製で¥8618だった。これはタム18-270じゃなくて、ニッコール18-105mm用に付けたよ。このレンズは殆ど使ってないのでこれから少しずつ試してみようと思ってるの。風景なら105mmあれば十分、花なら270mm欲しいところだけどね。

    序に、タム90mmマクロレンズニコン用を訊いたら¥38000でこれまた安い。でも買わないよ。買えばkissが泣くからね。マクロはkissね。

    今は写真より、三味線のお稽古ばかりしてて、ヤバイ 糸を押える左手が腱鞘炎らしい。痛くて重いものと曲げるとズキンと痛みが走る。痛みでカメラを持ってられなくて三脚なしだと支えきれない。そのうちに治るでしょう。
    6月6日にダンディ先生の大きい施設で、三味線とフラのコラボでボラ企画してます。10名の参加者を予定してるから司会進行の大役を仰せつかった。おばばがお世話になった恩返しと思ってるけどこれが上手く行くといいなぁ。ちょっとそっちを頑張るから写真はお留守ね。

  8. 照れまん より:

    fujimさん pu’uwai さん こんにちはー
    お二人とも すごいね!
    すごい探究心、というか 前向きさ というか、頭が下がります。
    pu’uwai さんは お一人で 一時間の講演をされるとか。素人には出来ませんよ~、間が持ちません。
    もしかしたら、pu’uwaiさんは 新しい世界が どんどん広がっていくかもね??
    腱鞘炎は 一度罹ると なかなか治りません。湿布しても、使わないようにしても お医者さんに行ってもなかなか・・・・?です。

    私の方は デジタル音痴 ですから、全く駄目です。カメラはとにかく持っているものが一番いい というそんな感じです。私に 270ミリは ありがたすぎです。
    この次の記事で、、270ミリ ならではの写真を 載せてみますね。

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