照れまん君の 「鼬・イタチ」

   鼬出づ毛並はぺっトよりいいぞ    照れまん

1月19日、暖かいのですぐ裏の畑に出てみた。
畑の手前の端、すぐ目の前の草の上で、丸くなって日向ぼっこしているイタチに遭遇。
「こ・こ・こんな所に、イタチが居たっち」!!」 ってな感じ★
まさか、イタチが昼休みをしているとは・・・?一瞬イタチと目が合った。
向こうもびっくりしたらしい。イタチは慌てて逃げて行く。カメラを構えるが、キャップをしているし、スイッチはOFFになっているし、慌てて撮ろうとしたが全く間に合わず、残念!
ところが、山の方に逃げず我が家の裏庭の方に逃げたので、よっしゃ~と追いかけて行って、遠くから逃げていく尻尾をパチリ。

DSC_2674

我が家の家の柱が邪魔!
これは間違いなく、イタチでしょう。

DSC_2675

哺乳綱・ネコ目・イヌ亜目・イタチ科・イタチ亜科・イタチ属  ニホンイタチ
写真のものは、尻尾が長いので チョウセンイタチ(シベリアイタチ)だと思われます

 声符は ユウ、いたち    も  鼬鼠 もイタチと読む
 は ムササビ と読みます

鼬 は漢字で書くと 鼠 + 由 
鼠 は当然ネズミですが、古くは モグラ・イタチ・ムササビ などを含んでいた。
由 の字は ユウ・ヨ 、よる・よし・もちいる と読む。意味は、あぶら。
初形は 卣 ユウ 。瓢(ひさご)の類で、実が熟して中が油化したものの形、とあります。
(この 由 の字が何故鼠の横に書かれるのかは、色々調べてみたのですが解りませんでした)

鼬 とは、鼠の如くにして赤黄色、尾大きく鼠を食らう者なり、その毛は筆によろしく、狼毫・鼠須 として珍重される。

西暦900年代の「和名抄」には、鼪鼠・以太知  イタチ 
「漢語抄」 に云ふ鼠狼なり、とあるそうです。「妙義抄」には  とあるそうです。
ーー以上『字通』よりーー

鼬・イタチ の語源に付いて、いくつかあるようなので書いてみます。
1、 魚を獲るのが上手く、食い尽くすことから、魚絶ち(ウオタチ) から イタチ 
2、 前足を上げて立つと、体毛が赤く火柱に見えることから、火立ち からイタチ 
3、 獲物に近づく時、息を吐いて近づくことから、息絶ち から イタチ 
4、 敵に襲われると臭い屁を放つ、痛苦屁放 イタヘハナチ から イタチ 
5、 背伸びをして周囲の様子を窺い立つ。それに、接頭語の「い」を付け、「いっ立ち」からイタチ 
どの説もイマイチな感じはしないでもありませんが、はっきりとこれだということは解らないようです。

2~3年に一度しか見ないので、もう当分会わないだろうなと思っていた一か月後。今度は庭に来ているのを発見。

DSC_3566

夜行性、と言うのに昼間出て来ています。
夜に鶏などを襲い、一度に10羽くらい襲うこともあり、血を吸うそうです。
その他、昆虫・鼠・両生類・爬虫類・魚・甲殻類 などを捕食。

ニホンイタチ は日本の固有種。古くから日本に生息。それが昭和の初め頃、外来種のチョウセンイタチ(シベリアイタチ) 入って来て、それに圧迫されて、殆ど見ることが無くなっているようです。
チョウセンイタチ(シベリアイタチ・タイリクイタチ) の特徴は、尻尾が長く、口の周りが白い と書かれていますので、写真に撮ったのは、チョウセンイタチだろうと思います。

日本に古くから生息しているので、色んな諺があるようです。
 イタチごっこ = 1、イタチは同じ動作を繰り返すことから、堂々めぐりで物事がはかどらないこと。  2、子供の遊び
 鼬の最後屁 = 鼬が窮した時、悪臭を放つこと。そこから、物事に窮した時、最後に非常手段を取ること。最後のあがきの感じ。
 鼬の無き間の貂誇(てんほこり)、鼬の無き間の鼠 とも言う = 恐れるものが無い間だけ威張ることのたとえ。
その他にもいくつかの諺があります。

DSC_3666

俳句では、「鼬」 は冬の季語。
傍題に「蝦夷鼬」があります。

   古寺や鼬の顔にしくれけり     正岡子規

「しくれ」 とありますが、これは しぐれ 時雨 のことでしょう。

   媒にはしる鼬の寒さかな      正岡子規

「媒」 は何と読むのでしょう?俳句はルビが振ってないので解りにくいのですが、「なかだち」 と読むのか「なこうど」?と読むのか?意味は「仲人さん」のことのようです。たぶん「なかだち」と読むのでしょうか?
どちらの句も季語が「鼬」「時雨」、「鼬」「寒さ」 と二つ入っています。現在なら、季重なり と言われるのですが、明治時代には、まだ鼬は季語として認知されていなかったのでしょうか?「鼬」が季語として定着するようになるのがいつ頃なのか、歳時記に書かれていないので解りません。歳時記の例句が大正以後の句しか載っていないので、比較的新しいのでしょうか?
明治以後、爆発的に季語が増えましたので、どうでしょう?

DSC_3669

   扶け起こす萩の下より鼬かな    夏目漱石

「扶け」 は 「たすけ」 と読むのでしょうか?

続いて、現代俳句を二句載せてみます。

   決めかねつ鼬の仕業はたまたは    中原道夫

   泣いてると鼬の王が来るからね     川上弘美

現代俳人の2句。とても面白い句です。
2句目の弘美氏の句は、泣いてる幼子に言い聞かせているようで面白い口語俳句。

DSC_3661

俳句の季語にもう一つ、「鎌鼬」(かまいたち)  と言う 「冬の季語」 があります。
冬に皮膚が突然切れたりすることがあります。これを「鎌鼬」といいます。イタチとは全く関係の無いのですが、昔の人は鼬のような妖怪の仕業と考えました。古い絵に、体は鼬で手が鎌のように長い刃物のように描かれたものを見たことがあります。
冬などは、野原や山を歩いたりすると、ちょっと葉っぱに触れただけでも、皮膚が切れたりします。あとで気が付くこともありますが、これも、鎌鼬 でいいと思います。

DSC_3671

2月16日の写真は部屋の中からサッシのガラス越しに撮っています。ガラスが邪魔なので、ある程度撮ったところで窓を開けようと、そろりとサッシを開け始めたとたん、気付かれて逃げられました。
最後の写真が逃げて行くところです。

イタチ属 には、ミンク、フェレット、オコジョ などもいます。だから、毛皮が綺麗なのですね。
アメリカミンク
 は1928年頃、毛皮を取る為に北海道に持ち込まれ、養殖が始まる。1960年代に、飼育されていたものが逃げ出し野生化。現在、北海道だけでなく東北地方、長野地方でも生息が確認されているそうです。それで、増々エゾオゴジョやニホンイタチが圧迫されているようです。

そういうことで、今回は冬の季語 鼬・イタチ を載せてみました。

◆      ◆      ◆

広告
カテゴリー: 動物 昆虫, 俳句・動物 パーマリンク

照れまん君の 「鼬・イタチ」 への14件のフィードバック

  1. saganhama より:

    こんばんは(^^)
    イタチの姿見事にとらえましたね!! 彼らも外来種が多いとは!初めてしりました。最後の手段で嫌な匂いを・・・スカンクと同じ事をすることも知りませんでした(^^ゞ
    姿を見てたら和服姿の女性の襟巻き姿が浮かんできましたよ。(笑)
    イタチと俳句全く結びつきませんが、著名な作家が作った句があるとは!
    犬や猫も季語に成ってるかなと調べてみましたが、犬は季語にはならないようで、猫は春の季語なんですね。
    季語の定義はなんて思うのですが、調べてると気分で決めちゃったのって言葉が多いで・・・・!?

    • 照れまん より:

      saganhama さん こんにちはー
      ありがとうございます。
      写真は だいぶ前に撮っていたのに、やっと今頃アップです。
      はまさんの方は 福島のお母様がお亡くなりになったのですね。
      とても、立派なお葬式だったようなので、びっくり致しました。
      こちらは、寝たきり老人になりかけましたが、どうにか 自分のことは自分で出来ています。
      かなり寝てしまったので、足が弱くなって困っています。
      リハビリがてら、少しづつ動くように し始めています。

  2. fujim より:

    照れまんさん こんにちはー
    イタチ、きれいですね!! と言っても「顔足付きイタチ襟巻」なんてプレゼントはいりませんよ~~。
    タヌキは庭に来たことがありますが、イタチはないですねぇ・・・。
    近くに住んでいてついつい出てきたのでしょうか? 今までも出てきたことはあったのですねぇ、 さすが仙人さんのお住まい(^^。

    「鼬の無き間の貂誇」これは初めて聞きました。
    二回目に現れた時はかなりしっかり撮れてますね。 かなりの大きさと勘違いしそうですが、最後の写真を見ると、胴体は20~30センチぐらいでしょうか? ハランならもちろんツワブキの葉でも隠れることができそう(^^。

    • 照れまん より:

      fujimさん こんにちはー
      ものすごい ド田舎でしょう。たまに、出てくるんですよ~★
      以前、写真に撮ったことがあるんですけど、誰にも解らないような、草むらだけの写真でしたので、今回は大喜びです。
      体は意外に小さくて 細いですね。
      たぶん オス だと思うんですけど、メスは もっと小さいようです。

    • fujim より:

         扶け起こす萩の下より鼬かな    夏目漱石
      の「扶け起こす」が目に見えるようでなかなか好きだと思って見てるんですが、 その上の写真が、 萩の下から ぎょっと見上げる顔に見えてうっくっく(^^、 ガラス越しに見えるレンズの眼の大きいこと!!  心臓は早鐘のように打ってるに違いない。
         媒にはしる鼬を隠し撮る   ふじfufu

      私の伊予柑のコメ返に追って書きしたのですが、伊予柑 ではなく 句は 伊予の蜜柑 ですよね(^^。。

      • 照れまん より:

        fujimさん こんにちはー
        ノートに書き取っているのは、「伊予の蜜柑~~」 なんですよね。
        間違っているかと調べてみたのですが、たぶん、間違いないと思います。

  3. 39ギター より:

    照れまんさん こんにちは
    久々の記事アップ、しかも百科事典波の大容量ではないですか。
    以前の調子が戻ってきましたね。
    でも無理は禁物、もう少し小出しでも良いですよ。
    庭にイタチが来ると言うのが想像できませんが、ちょっとした田舎では当たり前、狸も鹿も出ますよ、そう言った感じですか?そこまでではないか・・・
    イタチが冬の季語ですか、季語の基準と言うのはどうなっているんでしょうか、俳句の学会があってお偉いさんたちが決めているのかな?
    イタチが季語なら狸も鹿も熊も栗鼠も何でも季語になっていそうですけど、何でもかんでも季語にすると季語の持つ季節感が薄れるのかな?
    ボクもhamaさんと同じように和服姿の女性の襟巻きを想像しました。
    鼬は「走る」イメージが強いですね。
    それとフワフワした尻尾、小さい顔と小さな目、実は鋭い牙を持ち鼠やカエルをむしゃむしゃ食べる、結構凶暴な動物、そんなイメージでもあります。
    イタチで俳句を作ろうと、考え込んでいるうちに一番乗りを逃してしまいました。
    なんとか絞り出して

     〽 結い上げたうなじを走る鼬かな 39ギター

    鼬の襟巻きは暖かそうですが、毛皮と言うのは「なんだかなぁ〜」
    では・・・

    • 照れまん より:

      39ギター さん こんにちはー
      イタチがいつ頃 季語になったのか、調べても解らなかったのですが、たぶん比較的新しいのではないかと思います。
      キツネも冬の季語。熊 も冬の季語。
      その他、カモシカ、狸、貂テン、ムササビ、狼、兎 なども冬の季語です。
      鳥類では 鷲ワシ 鷹タカ 隼ハヤブサ なども 冬ですね。
      誰かが、歳時記を編纂する時に、これは冬にしよう と思って掲載すると、冬の季語になっちゃうんですかね??
      39さんのコメントは全文を読む前に、俳句に目が行ったので、先に俳句を読んだんです。
          結い上げたうなじを走る鼬かな 39ギター
      え~、どこをイタチが走っているの??? と思ったのですが、コメを全部読んで、納得しました。
      毛皮の襟巻 なんですね。
      そういえば、襟巻 も ショール も冬の季語なので、襟巻でも是非 俳句を詠んでみて下さい。

    • 39ギター より:

      わ〜、恥ずかしい
      このコメントを投稿して改めて読んでみると「わ〜、恥ずかしい」
      よくもこんな句を書いたものだと後悔していました。
      投稿者はコメントを削除できると良いのですが、それはどのブログも無理なようで、まあコメントがないのも寂しいので賑やかしになれば良いかと思って、恥ずかしいけど黙っていました。
      こんなコメントでも丁寧に返して頂いて有り難うございます。
      和服姿の美女の首の周りをイタチが走っている、滑稽なような気持ち悪いような「なんだかなあ」と言った感じを思っただけの句なんです。
      照れまんさんのお元気そうな姿が見られたような気がしてとりあえず安心しています。
      投稿してすぐ後悔する39でした。
      では・・・

      • 照れまん より:

        39ギター さん こんにちはー
        いやいや~、どういたしまして。
        イタチ ミンク の襟巻をしたご婦人が 颯爽と歩いているところを想像してました。
        39さん 大丈夫です。私なんか もっとひどいのを作っています。
        今日作ったものは、長い間廊下の掃除をしなかったらホコリが目に付くようになってきたので、掃除機をかけたんです。そしたら、・・・・・。
            掃除機がすねて寝ころび付いてくる    照れまん
        ちょっと引っ張ったら、掃除機がひっくりかえって、ほんでそのまま 引きずられて付いてくるんですよね。
        これって、俳句にはならんなあと・・・・。仕方ないので 川柳で お茶を濁しとこうと、書き留めておきました。

  4. haw小太郎 より:

    こんばんは^^。 
    イタチ~!!・・やっと出てきましたね~^^。
    でもこのイタチ、外来種なのかね?・・大島の里山いるのに、日本固有種じゃないとは淋しいね^;^
    でも外来種なら四方が海の大島にどっからどうやって来たんだろうか??
    夜中に大島大橋を渡って来たんだろうか^??^鳥もそうだけど野生の世界は不思議だね^@^

    それにしてもすっかり照れまんブログが復活したように見えるけど、どうなんかな^?^
    まさかまだ無理してるんじゃないよね^?^目と心臓の具合はもう大丈夫なら一安心だけど・・^?^

    • 照れまん より:

      小太郎さん こんにちはー
      君が ライターに アップしてくれた写真の記事を やっと アップすることが出来ました。
      ちょっとづつ ちょっとづつ 書いていたので、随分と時間がかかってしまいました。
      ありがとさん☆
      どうにかこうにか 寝たり起きたりしながらやっているよ。
      昨日は 掃除機を廊下 にかけたし、おとついは 洗濯をしたし、ちょっとづつ動くようにはしています。

  5. Pu'uwai より:

    照れまんさん 鼬の最後っ屁かな?
    サッカーにコメしたけど消えた。どっかにおっこってない?
    IEは脆弱性を狙われてから少し用心してたからハブにされたかも。

    鼬や貂って魚が好きでしょう。
    山女魚を養殖している三味線の仲間から、鼬を捕る罠を作ってくれと夫が頼まれました。「止せばいいのに」と止めたかったけど、夫は理工系ということで、試行錯誤した挙句に竹で試作品を作りました。使い方を夫から言われて友に説明しながら思ったことは、「こりゃダメダ」 即、お持ち帰りして改良版を作って貰い、
    「これが最後だ。もう頼まれてくるな」 って誰が引き受けたのよ。私は初めから無理だと言ってるでしょう。
    一匹も鼬は掛らなかったそうです。アハハ 利口なテンや鼬が竹筒の罠になんか掛る筈がない。

    • 照れまん より:

      pu’uwaiさん こんにちはー
      コメント ありがとうございます。
      何でか スパムに入っていて、気が付きませんでした。御免なさい!(ヾ∪×)ペコリ
      何も変えてないのに、どうしたんでしょうねえ?原因は素人の私には ちんぷんかんぷんです。
      ところで、御主人が イタチの罠を手作りされたんですか。すごい!
      一匹もかからなかったと言うのがいいですよね。その方がよかったんじゃあないですか。
      お隣の韓国 キョンサン南道では、漁港の生け簀に生かしていた魚が頻繁に盗まれるので、漁民が犯人を捕まえてやると監視カメラをつけたそうです。
      そうしたら、夜中に カワウソ が出て来て生け簀の中を泳いで沢山の魚を食べていたようです。
      カワウソ は韓国でも絶滅危惧種なので 捕獲は禁止されているようなので、捕まえることは出来ないそうです。
      日本から生け簀を持って行って、少しづつ日本におびき寄せて、四国あたりまで連れてくることは出来ないですかね。
      そんなことで、これからもヨロシク・・・・。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中